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金木犀の花・育て方、剪定時期
金木犀は小枝の葉の生えているところに、ひとつずつ花が咲きます。
秋の風を感じられるようになったこの時期、あちこちで金木犀の甘くやさしい香りが風に乗ってほのかに漂っています。
(写真:10月中旬頃の宍粟市内)
キンモクセイの香りが漂う中で仕事をするのは何だか贅沢な気持ちです。
o(´∇`*o)
金木犀 と 銀木犀
金木犀(キンモクセイ)と銀木犀(ギンモクセイ)の育て方は同じです。金木犀は銀木犀の変種と言われています。共に庭木はもちろん、生け垣にも用いられています。
開花時期
開花は、秋(9~11月頃)です。 春(3月)以降に萌芽(ほうが)した枝に花を付け、 7月下旬~8月上旬に花芽が作られ、 秋になると葉のつけ根に小さな花が密生して咲きます。
白い花を咲かせるギンモクセイ(銀木犀)は、金木犀(キンモクセイ)ほど強い匂いではありません。
金木犀の甘く強い香りに対して、銀木犀は優しい繊細な香りです。(銀木犀は近くに行かないと匂いを感じない程、微香(かすかなかおり)です。)
キンモクセイ(金木犀)は、その年の春から夏に伸びた枝に花芽をつけます。日光を浴びるほど生長します。
金木犀(キンモクセイ)も銀木犀(ギンモクセイ)も「常緑樹」です。
金木犀・銀木犀は、道路沿いの生け垣やシンボルツリー(記念樹)としても人気のある 常緑樹です。常緑樹は冬になっても落葉しません。
(写真:冬の金木犀)
雪が葉に積もる程度なら枝も重みでつぶれないですが、大雪になる地域では「枝が垂れ下がり花付きが悪くなった」というお話しもお聞きします。
もし、無残にも葉っぱが全部落ちてしまった場合でも・・・、根元から傾いてしまった場合でも…、新しい葉っぱや枝が出てくれば生きています。肥料を少量与えて成長を見守ってください。
※常緑樹は、四季を通じて常に緑葉を保っている樹木のことです。
キンモクセイ(金木犀)の生垣
(写真:境界沿いに植え並べた金木犀の垣根)
金木犀(キンモクセイ)と銀木犀(ギンモクセイ)は、葉っぱが密につきますので道沿いの生け垣にも向いています。
濃い緑の葉と、鮮やかな花色の対比が町並みに映えます!
生け垣の金木犀は、中木で育てます。毎年切り詰めて大きくならないように樹形を整えます。
真っ直ぐに伸びる幹。金木犀の下枝を大切に!
金木犀(キンモクセイ)は大きくなるにつれて、下枝がなくなりやすい性質があります。
下枝は後になって増やすことができません。
一つの株で育てる場合は、その性質を活かし、周辺に低木を植えられているお庭もあります。
生垣で育てる場合は、地際から生えてきた枝を大切に育てるようにします。
金木犀(キンモクセイ)の剪定
・育て方
金木犀は日光を好み、根付いてしまえば、自然雨で十分育ちます。
植えつけて2~3年は花付きが少な目ですが以降は毎年秋になるとオレンジ色の花が咲きます。大きくなる木ですので地植え(庭植え)がおすすめです。
・剪定
キンモクセイ(金木犀)の枝は、多方向に分かれて伸びます。数年間放置していると枝数が増えて "うっそう" と茂ってしまい、どの枝がどれだか…、枝が多方向に乱れて手がつけられなくなりますので剪定が大事です。 飛び出した枝や内部の枯枝、弱枝を切るようにして樹形を整えます。
(写真:茂りすぎた金木犀の枝)
軽い剪定は、花が終わったあと(11月頃~)が一番良い頃です。
花芽をつける時期(春から夏にかけて)は剪定を避けておき、新芽が出る前(2~3月頃)に樹形を整える剪定を行います。
剪定で密生した枝を間引き、風通しをよくしておくと害虫の発生を抑えられます。 金木犀に付いた害虫駆除もお気軽にご相談ください。
金木犀の樹形
金木犀は丈夫で育てやすく樹高が2~5mに成長し(環境が良いと10mにもなることもある)木です。刈り込みに強く、円筒形や楕円、末広がりに仕上げることもできます。
金木犀の実
キンモクセイは雌雄異株です。(雌株にはオリーブのような実が付きます。)
原産地の中国では金木犀に実が付いているのを見ることができるそうですが、日本には雄花しかないため結実しない、実を見ることは…ほぼない?~とされています。
ところが近年、長さ1~1.5cmの楕円形の果実で黒紫色に熟すモクセイ樹の実が日本国内でも発見されているそうです。
(写真:ウスギモクセイ(薄黄木犀)
その実は金木犀じゃなく、モクセイの仲間「ウスギモクセイ(薄黄木犀)の実だったよ(笑)」という話しもあるのですが、金木犀の雌木が日本のどこかに入ってきているかもしれませんね?
(私はまだ金木犀に実が付いているのを見たことが無いだけに)これまで見たのは雄(オス)木ばかりです。
実が付いているモクセイ樹を見た時は、金木犀の雌(メス)株発見!?なのか、興味深く観察しています。
縁起樹とされる金木犀の花
金木犀の香りがすると秋を感じます。花が咲いている期間は短く、金木犀の香りが漂うのは、5日から長くても一週間余りです。
つぼみが開き始めるとワっと咲いてパっと消えてしまうのが金木犀です。
花は「4深裂」(しんれつ)といって、4枚の花びらに見えている十字に裂けたカタチは繋がっています。(花びらが分かれていません)。
散る時は花のまま落ちます。
花が散ると一面がオレンジ色に染まります。その美しい景観も楽しめます。
縁起樹・記念樹
お庭の西側に黄色を持っていくと金運上昇するという縁起樹として「金木犀」は古くから親しまれている花木です。神社や寺院、学校や公共・福祉施設、結婚式場やセレモニー会館等など、記念樹や公園樹にも使われています。
金木犀の景観
山崎造園では、庭の設計・施工(造園工事)、植木剪定、抜根・伐採、門や塀、車庫やフェンスの設置や撤去、お庭のリフォーム(改修工事)、除草・芝刈り・害虫駆除など、エクステリア(外構工事)全般承っております。
地域景観・名所づくりに「金木犀通り」を造りたい、ブロック塀を撤去して生垣にしたいなど、工事の大小に関わらずご遠慮なくご相談ください。
主要地域 :造園工事、お庭のリフォーム、高所作業や斜面など手入れが困難な場所にも対応いたします。
兵庫県宍粟市内(一宮町、山崎町、千種町、波賀町)、姫路市、たつの市、揖保郡、佐用郡、神崎郡、朝来市、福崎町、他
高砂市、加古川市、太子町、相生市、赤穂市、加西市、小野市、加東市、三木市、西脇市、明石市、播磨町、稲美町、市川町、神戸市、他 近畿周辺 )
キンモクセイ(金木犀)
2017.11.03
金木犀の名前
キンモクセイ(金木犀)の名に、「犀」(さい)の字が使われているのは、淡灰褐色の樹皮が、動物のサイの脚(あし)に似ていることから付けられています。
香りの強い花を咲かせる3つの花木
キンモクセイ(金木犀)は、三大香木(さんだいこうぼく)のひとつです。
花が咲く時期は違いますが、キンモクセイ(金木犀)・ジンチョウゲ(沈丁花)・クチナシ(梔子)は、古くから「三大香木(さんだいこうぼく)」と呼ばれています。
キンモクセイ(金木犀)の生垣
金木犀は大きくなる木ですので、生垣にする際は下枝を大事に中木で育てます。
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