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夏に咲く純白の花・テッポウユリ(鉄砲百合)がある庭・花の特徴
テッポウユリ(鉄砲百合)は、6~8月頃に細長いラッパのような形をした白い花を咲かせる日本固有の多年草(球根植物)です。
背丈は50〜1m程で、花の先端が外側に反り返り、筒状になった花が横向きに咲きます。純白で凛とした優美な花姿はひときわ目につき観賞価値が高いです。甘い香りも特徴的です。奄美、沖縄諸島の海岸付近等で自生し、別名は、沖縄(琉球)に咲いているユリで琉球百合(リュウキュウユリ)といいます。
(テッポウユリの植栽)
テッポウユリ(鉄砲百合)の花のカタチ
テッポウユリ(鉄砲百合)は、茎の頂上に、ラッパのようなトランペット型の花が横向きに咲くのが特徴です。
花弁が6枚あるように見えますが、漏斗状(ろうとじょう)といって、上が広くて下が細く花の根元がつながっていて筒状になっています。根元が繋がっている花を合弁花冠(ごうべんかかん)ともいいます。
テッポウユリ(鉄砲百合)のつぼみ
テッポウユリ(鉄砲百合)の蕾(つぼみ)は、黄緑色で、細長くやや硬めです。
花を包んでいる緑色の部分が徐々に白くなり、蕾(つぼみ)の先端が裂けるように開きます。
和風洋風どちらにも合うテッポウユリ(鉄砲百合)
ユリは、華やかさとつつましく清楚な美しさがあり、洋風和風どちらにも合います。花びらが華やかな大輪のユリは、洋風庭園向きです。すっとしたシンプルで純白のユリは和風庭園が引き立ちます。
(テッポウユリがあるお庭)
テッポウユリ(鉄砲百合)の香り
ユリの香りは甘く上品な香りが特徴です。
テッポウユリ(鉄砲百合)の香りは、カサブランカやヤマユリなどのように強くなく、甘い優しめの香りです。
実際に咲いている花に近づいても漂うどころか殆ど香りがしません。それほど微かな香りです。
テッポウユリ(鉄砲百合)とシンテッポウユリ(新鉄砲百合)の特徴・葉の違い
テッポウユリ(鉄砲百合)の葉は、葉幅が2~3㎝あり、葉幅が広いです。葉が放射状にたくさん付いています。
シンテッポウユリ(タカサゴユリ)の葉は、葉幅が細めです。葉幅が狭いのが特徴です。
(葉の特徴・違い)
テッポウユリ(鉄砲百合)の背丈
テッポウユリ(鉄砲百合)の草丈(背丈)は30~150cmにも成長します。環境や育て方によっては、地植え(庭植え)すると2mを超すこともあります。
テッポウユリ(鉄砲百合)を低く育てる方法
テッポウユリを低く育てる方法の一つに「接触矮化」が実用化されています。
簡単に申しますと、ユリの頭部に触れること(接触)によって,背の低いユリに仕立てる手法です。日々ユリと向き合う時間や手間はかかりますが、その分愛情もひときわです。
テッポウユリ(鉄砲百合)がある庭
テッポウユリの蕾(つぼみ)は、ぷくっとしていて、開いた姿も(新テッポウユリに比べ)ふっくらしているのが特徴的です。6月から~8月に開花します。夏花壇が一段と豪華になり存在感があります。
(写真:スラっとした茎に大きな花、ぷっくらした印象が特徴のテッポウユリ)
テッポウユリ(鉄砲百合)の花後、花ガラ摘み
ユリは多年草です。次の年も立派に咲かせるためには、球根を肥大充実させます。
花ガラ摘み
テッポウユリ(鉄砲百合)の花がしぼんだら、花が落ちる前に早めに摘み取ります。
摘み取らずにそのまま放っておくと養分がとられ、球根もやせてしまいます。
テッポウユリ(鉄砲百合)の栽培
テッポウユリ(鉄砲百合)は、栽培が容易です。鉢植えでも育てることができますが、背丈が高く地植え(庭植え)向きです。
テッポウユリの増やし方、分球する
テッポウユリの増やし方は、分球、種から育てることができます。テッポウユリの球根は乾燥に弱く、深植えにします。
成長すると株元は、葉が広がり茎も太ります。真っ直ぐ伸びる姿にするには、植えつける際、間隔を15cm~20cmぐらいはあけておきます。分球する際は、球根を掘り起こしたらすぐに植え付けます。
乾燥に弱い
テッポウユリは、乾燥に弱く、水が切れないように気をつけます。だからといって過湿になりすぎると弱ってしまい、枯れてしまうこともあります。半日陰でよく育ちます。
シンテッポウユリ(新鉄砲百合)の野生化
ユリが勝手に生えている・・・
近年、夏になると道路脇の緑地、河川敷、空き地など様々な場所で白いユリの花が咲いているのを見かけます。勝手に生えてきたその多くはシンテッポウユリ(新鉄砲百合)です。
(野生化しているシンテッポウユリ)
シンテッポウユリ(新鉄砲百合)
シンテッポウユリはタカサゴユリとテッポウユリの交配により作られた園芸種です。開花は7~9月頃です。種子繁殖力が強く増殖します。
誰かが植えたとは思えない場所に咲いており、よく見てみるとテッポウユリとは葉の形状が異なり・・・、葉が細長く茎も細めです。これは「シンテッポウユリ」です。
テッポウユリに似ている
タカサゴユリ(高砂百合)、シンテッポウユリ(新鉄砲百合)
タカサゴユリの見分け方
テッポウユリ(鉄砲百合)はふっくらしている、タカサゴユリ(高砂百合)は赤茶色の縞(しま)がある、シンテッポウユリ(新鉄砲百合)は花も葉も細めです。
テッポウユリ (鉄砲百合) |
タカサゴユリ (高砂百合) |
シンテッポウユリ (新鉄砲百合) |
テッポウユリは、茎が比較的太く、葉が太め。 花が横向きに付く。 蕾(つぼみ)がふっくらしている。 花の先が尖っている。(反り返りがあまりない) |
タカサゴユリは、背丈が高め、花の筒が細め、葉も細長い。 花がやや下向きに付く。 筒の外側に赤い縞(しま)がある。 花の先が反り返っている。 |
シンテッポウユリは、背丈が高め、花の筒が細め、葉も細長い。 花の先が反り返っている。 |
シンテッポウユリ(鉄砲百合)とタカサゴユリ(高砂百合)の違い
勝ってに生えてくる、タカサゴユリ(高砂百合)の野生化
シンテッポウユリ同様、タカサゴユリも野生化しています。花姿がシンテッポウユリ(鉄砲百合)とそっくりですが、タカサゴユリは花の外側に赤い筋が入っているのが特徴です。
(野生化しているタカサゴユリ)
ユリの種類 花の咲き方と特徴
ユリは種類が豊富です。花の咲き方にも個性があります。
花が横向きに咲く
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花がやや下向きに咲く
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花が上向きに咲く
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交配してつくられた品種
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下向きに咲き、花弁が反り返る
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日本原産
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オニユリ(鬼百合)
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テッポウユリの実と種(鞘/サヤ)
(写真:シンテッポウユリの種)
ユリの種
ユリは鞘(サヤ)のような実を付けます。
実(み)の中にはたくさんの種が入っています。種は厚みがなく薄いです。
秋が深まる10月~11月になると乾燥して茶色くなってきます。開くと種が落ちます。風に乗って飛んで行きます。そこから増えていきます。
テッポウユリ(鉄砲百合)の名前
テッポウユリ(鉄砲百合)の名は、長い花びらの形がラッパに似ていることに由来しています。
学名のLilium longiflorum(リーリウム ロンギフローラム)は、“白色の長い花”という意味だそうです。別名は、琉球百合(リュウキュウユリ)といいます。
自生しているユリの種類
日本に自生しているユリの固有種は6種とされており、ヤマユリ、ササユリ、タモトユリ、ウケユリ、スカシユリ、ヒメサユリ(オトメユリ)です。
(写真:ヒメサユリ)
ヒメサユリは、別名オトメユリ(乙女百合)とも呼ばれています。草丈は30~50cmの小ぶりです。香りが強くピンク色の濃淡が美しい花が咲きます。
宮城県のごく限られた地域で自生が見られます。
自生種・花びらに黄色い筋がある「ヤマユリ」
ヤマユリは日本を代表するユリです。自生するユリの中では最大級です。7月から8月頃、強い香りがある大きな花を咲かせ、一年に1つずつ花を増やしていきます。昼間より夜に強く香ります。
相次ぐ珍しい現象、1つの茎に鈴なりに咲く「帯化」したユリ
見る目を奪うというか、珍しい現象がこれです。1本の茎に数十個の花が咲きます。一般的な普通のシンテッポウユリ(タカサゴユリ)の花は、1~数個の花がつくのですが、栽培の環境や植物の性質が影響するなどで帯化(たいか)と呼ばれる突然変異による現象だとか...。
また、一般的な普通の茎は丸いのですが、平たく帯状なり数十個の花が付くなど、国内各地で(沖縄県、高知県、栃木県、千葉県、埼玉県など・・・)その現象が発見され、新聞等でも取り上げられています。
山崎造園では、エクステリア・外構工事の専門業者です。庭木の剪定・手入れ・植栽・管理、剪定1本から対応しております! 台風などで折れた枝の補強、倒木や枯れ木の撤去、塀工事・垣根の設置など、芝生の肥料やり・芝刈りなどお気軽にご相談ください。
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シンテッポウユリ(新鉄砲百合)
(写真:すーっとした細みのシンテッポウユリ(新鉄砲百合)
2016.08.17
テッポウユリ、、、(おやっ?)これ?、テッポウユリ(鉄砲百合)なの?
花も葉も細身で、赤茶色の筋が入っていない。。。
これは、シンテッポウユリ(新鉄砲百合)です!!タカサゴユリ(高砂百合)とテッポウユリ(鉄砲百合)が自然に交配されてできた種類(交雑種)です。
繁殖力も旺盛です。あちらこちらで咲いているのをよく見かけます。
ユリの花に集る蟻(アリ)とアブラムシ
2019.09.02
このユリは、シンテッポウユリ(新鉄砲百合)といって、葉が細く、ホソバテッポウユリ(細葉鉄砲百合)とも呼ばれています。
繁殖力が旺盛で、土手や植え込みの間、庭のあちこちに咲いている姿を見かけます。
今年の様子をきくと「ユリの花に蟻(アリ)がぁ??,,,」と言っていました。
花の蜜(ミツ)を求めて蟻(アリ)が寄ってくるのかと思ったのですが、違いました!
花の外側にスジ模様のように見えるのも蟻(アリ)でした。Σ( ̄口 ̄*)
希少植物・幻のユリ「ウケユリ」
絶滅の恐れがある希少植物のユリがあります。「ウケユリ」です。花は大輪で、テッポウユリより一回り大きく、水平かやや上を向いて開花します。上品な香りがします。
「ウケユリ」の草丈は40~80cmほどの小ぶりです。
鹿児島県レッドリスでは絶滅危惧I、絶滅寸前とされています。
7-8月 宍粟市周辺の見どころ
宍粟市は兵庫県中西部に位置し、地域の人々により守り育てられている“豊かな自然”や、四季折々の花が咲き誇る“花の名所”が各地にあります。
宍粟市周辺のおすすめ観賞スポットにも是非訪れてください。
「ウケユリ」を見に行こう!
京都府立植物園
幻のユリ「ウケユリ」が京都で咲いています。
奄美大島と周辺の島など限られた場所にしか見られない幻の白いユリが、京都府立植物園で咲いています。
純白で透明感があってい非常に美しいユリです。
・ 場所 : 京都市左京区下鴨半木町 電話:075-701-0141
・ 開花時期:7月頃が見ごろです。
・ 詳しくは→日本固有種のウケユリ️が開花しました
(京都府立植物園のツイッター Twitter)
(テッポウユリの植栽)
(ヤマユリの植栽)
6月・赤い実の果樹木・落葉樹 ジューンベリー(アメリカ采振木) |
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11月・落葉低木 黄色く黄葉するクロモジ |
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9月・庭園樹 槙の庭木・生垣 マキの木(イヌマキ/ラカンマキ) |
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6月・白い花が咲く和風の庭 夏椿(ナツツバキ)・沙羅の木(シャラノキ) |
9月・葉は花を見ず、花は葉を見ず 彼岸花(曼珠沙華・ヒガンバナ) |
12月・冬の花壇 ハボタン(葉牡丹) |
8月・秋の花壇 韮(ニラ)の花・ハナニラ |
9月・庭の手入れ 芝生・庭に生える キノコ(毒キノコ) |
7月・夏の花壇 ミニひまわりの花壇・栽培 |
8月・甘くやさしい香りの樹木 三大香木の金木犀(キンモクセイ) |
6月・梅雨~初夏の花 ヤマボウシ(山法師) |
5月・庭の手入れ・雑草対策 どくだみが大量に繁殖?! |
5月・春の花壇 ムスカリ(ムスカリー) |
4月・散房花序に咲く花・多年草と一年草イベリスの違い 宿根イベリス |
4月・剪定・枝の処理 サクラ(桜)の木 |
1月・早春を告げる花木 梅の木(花ウメ)・サクランボの花 |
3月・冬から春の花壇 パンジー、ビオラ |
12月・サザンカとツバキの違い サザンカ(山茶花)の花 |
2月・ロウバイの植樹・花の見分け方 香りの花木・ロウバイ(蝋梅) |
10月・紫色の実が付く植物 ムラサキシキブ(紫式部) |
1月・長寿・幸福を祝う花 福寿草(ふくじゅそう) |
8月・サルスベリの花を再び咲かせる『2度切り』 サルスベリ(百日紅)の剪定 |
12月・冬の花壇・ミニシクラメン ガーデンシクラメン |
7月・樹皮がすべすべの樹木 サルスベリ(百日紅)の花 |
11月・生垣・庭木の植栽 ヒイラギ(柊) |
5月・花と実を楽しむ 姫りんご(姫林檎)の木 |
10月・紅葉を楽しむ イチョウの木(銀杏の実) |
2月・和が映える庭木 ツバキ(椿) |
9月・秋の花壇 アメジストセージ(サルビア) |
1月・香りを楽しむ ハーブの植栽 ローズマリー |
8月・夏の花壇 マリーゴールド |
12月・赤い実の縁起木 赤い実の千両,万両,百両,十両,一両 |
7月・果樹を育てる ブルーベリー(Blueberry) |
11月・生垣の紅葉 ドウダンツツジ(灯台躑躅) |
6月・雨の中を彩る花 紫陽花(あじさい) |
9月・秋の風物詩 巨大なススキ?パンパスグラス |
5月・梅雨に咲く花 菖蒲(アヤメ) |
8月・秋の七草 桔梗(キキョウ) |
4月・藤棚(パーゴラ)の設置・補修 フジの花・剪定・花後 |
7月・タカサゴユリ・シンテッポウユリの見分け方 テッポウユリ(鉄砲百合) |
3月・春の風物詩 菜の花(アブラナ) |
6月・色が変わる花 ランタナ(七変化) |
2月・下向きに咲く花 スノードロップとスノーフレーク |
5月・和風も洋風にも映える花 カサバルピナス(傘葉ルピナス) |
1月・門松のご注文・配達・引き取り 迎春(門松・お正月飾り) |
4月・雑草対策にもなる植物 シバザクラ(芝桜) |
12月・冬の庭に咲く白い花 プリムラ・シネンシス(雪桜) |
2月・春を告げる花 希少植物・セツブンソウ(節分草) |
11月・紅葉を楽しむ モミジ(紅葉・もみじ) |
1月・氷柱ができる植物 氷の花・シモバシラ(霜柱) |
10月・秋の風物詩 ススキ(芒・薄)・オギ(荻) |
12月・官兵衛飛躍の地・宍粟市 メグスリノキ(目薬の木) |
9月・秋の花壇 地植えのコスモス・手入れ |
11月・銀青色を帯びた葉色・クリスマスツリーの木 銀青色の針葉樹・プンゲンストウヒ |
8月・ヒマワリの役目・緑肥植物 ひまわり畑はなぜ? |
10月・花のある暮らし 秋色あじさい |
7月・香りを楽しむ庭 ミントの栽培・お困り事 |
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