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コスモス(秋桜)の花壇・地植え・栽培・手入れ
コスモスは、別名アキザクラ(秋桜)と呼ばれ、秋の風物詩としても親しまれています。
コスモスの花
コスモスは、キク科コスモス属の一年草です。
細い茎の先に、大きな花びらが開きます。花径は大輪種で10cmを超すものもあります。
9月~11月にかけて次々に花が咲いていきます。
(コスモス畑)
コスモスは「短日植物」です。秋に咲き誇ります。
※短日植物は、「夜が長くなると花芽を作り、日が短くならないと花が咲かない」性質をもつ植物のことです。
コスモスの花姿
コスモスは繊細な印象があります。
葉が細く、羽状に切れ込みがあり、向かい合って生える対生です。
茎は細くて長くて柔らかめです。風になびきます。
花は茎の先の部分にしか付きません。
コスモスの背丈
コスモスの開花は、種まきからおおよそ3カ月後です。
種まきの時期で背丈を調整
コスモスを咲かせる時期から逆算して、種まきをする栽培方法があります。
背丈(草丈)を大きくしたい場合は、早めに種まきを行います。
小振りに育てたい場合は、遅めに種まきをするのも、成長の高さ調整をする方法です。
コスモスの中心部・筒状花
(写真:スモスの中心部)
コスモスの花は、中心部に黄色い固まりがあります。
肉眼ではなかなか見えにくいのですが、中心部にも黄色い小さな花がいっぱい咲きます。
中心部の花は、筒状花(つつじょうか)といいます。
コスモスの筒状花(つつじょうか)は、外側から中心部に向かって咲きます。
開いた筒状花(つつじょうか)は星のようなカタチをしています。
地植え(庭植え)のコスモス
コスモスの植え付ける場所は、日当たりと水はけのよい場所を選びます。
地植え(庭植え)の場合、基本的には自然の雨で育ちます。雨不足が続いた夏場以外は、とくに水やりをする必要はありません。
コスモスは過湿を嫌う植物です。水の与え過ぎに注意します。
夏場に何日も雨が降らず、土がカラカラに乾いてしまったら水をあげる程度です。
葉が密集しすぎてきたら、適宜間引くなど風通しを確保するように手入れします。
コスモスの品種改良・早咲き種の「夏咲き」
コスモスの開花時期は、晩夏から秋にかけての台風シーズンと重なることもあり、最近は品種改良され「夏咲き」も多く出回っております。
早咲き種の「夏咲き」コスモス
夏から初秋に花を咲かせる夏咲き品種のコスモスは、3月~4月頃までに種まきをすると、7月~8月に開花します。
種まきから2ヶ月もすると花が咲き出す早咲き種です。
一般的な秋咲き品種のコスモス
秋に咲くコスモスは、6月~7月頃までに種まきをして、9月~11月に咲いていきます。
一つの花壇で、夏咲きと秋咲きの種をまくと、咲く時期の楽しみ方も倍増します!
春の種まきでコスモスの成長を調整
春まきの「早咲き」コスモス
春に種をまいたコスモスは、草丈が高くなります。
摘心(てきしん)すると枝が増え、花がいっぱい咲きます。
コスモスの開花時期
(写真:コスモスの芽)
早咲き系
「早咲き系」コスモスは、春にタネをまくと、夏から花を楽しむことができます。
遅咲き系
一般的なコスモスを「遅咲き系」と呼ぶこともありますが、秋に咲くコスモスのことです。
「早咲き系」に対して分かりやすく「遅咲き系」という表現になっているようです。
※種まきを遅らせると上手く開花しない品種もあるため製品ラベル等を確認するようにします。
コスモスの育て方・仕立て方
コスモスは生育がはやく、放っておくと、どんどん背が高くなります。
環境によっては、1m以上に生長することも珍しくありません。
高原などに植え付ける野生種は草丈が2mにもなる品種を使うこともありますが、園芸品種は40cm~1.5m程が中心です。
草丈が高くなると、風にあおられて倒れることがあります。支柱で支えるか、摘心(てきしん)を行うようにします。
コスモスの摘心(てきしん)
(写真:背丈を低く育てるコスモス)
コスモスに支柱を立てるのは面倒・・・という方は、早い時期に「摘芯・切り戻し」をして小さく仕立てる方法があります。
摘心(てきしん)の時期
摘心は、茎の先端の芽を摘み取ることです。 その分、脇芽が増えます。
夏咲き品種は7月頃、秋咲き品種は9月頃までに摘心を済ませておきます。
摘芯すると脇芽が増え、背丈もひょろひょろにはならなく、秋にはたっくさんの花が咲きます!
花壇のコスモスが倒れる・・・;
コスモスは、背丈の割には茎が弱く、倒れやすいです。
コスモスが倒れる前に
コスモスの草丈が約50cm程になったら四隅に支柱を立て、倒れないように紐(ひも)を張って支えるのも手軽な方法です。
コスモスは茎が曲がっても、這うように伸びていきます。
コスモスの栽培(花畑)
(写真:台風被害にあったコスモス畑)
コスモスが咲く頃は、台風シーズンと重なり、風や雨でコスモスが倒れてしまうこともあります。斜めに倒れた・・・;それでもコスモスは強いです!!
倒れた茎の途中から根を出して、立ち上がって花を咲かせます。
コスモスの花付きが良くない・・・
コスモスは日光を好む植物です。
日光が足りないと、ひょろひょろしてくるうえ、花つきが悪くなります。
暮らしを楽しむ花・コスモス
コスモスといえば、学校や公園、河川敷や田舎の畑でも咲いています。暮らしの中で見ることができる植物です。
(写真:河川敷のコスモス)
コスモスが咲いているのを見ると、どこか懐かしい風景を思い出します。
コスモスの移植・植え替えはNG!
コスモスは直根性です。 根が枝分かれすることなく、まっすぐに伸びています。
道端に咲いているコスモスを我が家にも!と、根から抜いたとしても。。。違う場所に植え替えたら・・・、そこからはなかなか根付きません。コスモスは、基本的に移植は不向きです。根付いてからの植え替えは残念ですがほぼ枯れます・・・;
コスモスの花壇
コスモスは草丈が高く、花壇の中央や後方に植えて高さに立体感がある花壇をつくれます。
コスモスの色んな色を混在して育てるのも素敵です。
種をまく時期を少しずらすと高低差がつき、花の表情が見え、花の色合いの観賞を楽しめます。
コスモスがモサモサ
蒸れている・・・
コスモスは、乾燥に強い反面、多湿を嫌う性質があります。
水を与えすぎると根腐れする恐れがあります 。
葉がモサモサの状態では、梅雨時になると蒸れてしまい、株が弱って枯れてしまうこともあります。
切り戻しをするなど風通しを良くしておきます。
種をまく時は、ほどよい間隔をあけておきます。
コスモスを飾る
花の収穫は、朝の涼しい時間帯(もしくは夕方)におこないます。
庭で摘んだコスモスを飾るときは、ナチュラルなグラスや陶器が似合います。
コスモスは、茎が細く、その割には花が大きく、開いたとき花の重みでうつむく姿になります。
花を摘むときは、花首が曲がっていないものを選び、葉は少しだけ残して飾ります。
コスモスの花がら摘み
コスモスはひとつの株に次々と花をつけます。
種をつくり始めてしまうと、次の開花へ向けてのエネルギーがなくなります。
咲き終わった花は摘み取って、種ができるのを防ぎます。
コスモスは冬になると枯れます。
コスモスの花が落ちるとその後、冬にかけて枯れていき、12月の半ばにもなると種が付きます。
種を取らない場合は、花が終わると刈り取ります。
同じ場所にこぼれダネで咲くことがありますが、基本的には、春まきの一年草として扱います。
コスモスの寄せ植え花壇
コスモスの群生も魅力的ですが、コスモスの寄せ植え栽培も華やかです。色のコントラストを楽しめます。
(写真:コスモスを植えている花壇)
背丈があるコスモスは、支柱を立てて、強風や豪雨で折れないようにしておくと安心です。
背丈を低くしたコスモスは、背面の植物を引き立ててくれます。
コスモスの寄せ植えでよく使われる相性が良い植物
コスモスと同じように、日当たりと風通しの良い場所を好み、水はけの良い土を好む植物を植えると管理がしやすいです。
● ケイトウ ふわふわとした個性的な花を付けます。花房の先端が広がりよく目立ちます。開花時期は7月~11月。 コスモスと同じ時期に咲きます。 繊細な雰囲気のコスモスとは対象的で大胆な花です。 |
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● ヒューケラ カラーリーフと呼ばれる葉色を楽しむ植物です。常緑で一年を通して葉の鑑賞を楽しめます。 |
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● ミニひまわり 草丈が25~30cmほどのコンパクトなひまわりです。開花までの時期が短く、花粉が出ないため花もちがよく長い間楽しめます。 コスモス花壇の手前にミニひまわりを植え、後ろにコスモスを植えると立体感がでます。 |
寄せ植え栽培:コスモスと同じ時期に咲く花で選んだり、コスモスと同じく日当たりを好む植物、コスモスの下に相性が良い植物など、コスモスの色とのバランスも見ながら寄せ植えを楽しめます。
(写真:コスモスの寄せ植え花壇)
コスモスの種を採取
コスモスは、花が終わったら種をつくり始めます。
種を採る
種を採る場合は、花後の「花がら摘み」をやめ、種ができるのを待ちます。
花が枯れ落ちて、種が黒くなったら、種をとることができます。
晴れて乾燥した日を選び、花首ごと摘み取ります。
コスモスの種
種を取り出したら、日陰で数日乾燥させます。
乾燥したら、通気性の良い紙袋などに入れ、それを除湿剤を入れた密閉容器に入れて保管しておきます。
翌年、種をまきます。
コスモスの仲間・キバナコスモス
オレンジ色や黄色の花を咲かせる「キバナコスモス」です。
野生種は草丈1~2mになります。
主に栽培されているのは背丈が低い園芸品種です。
花色は橙色や黄色などで、普段コスモスと呼んでいるピンク系とは色彩が異なり、一見コスモスとは思えない印象です。
他に、イエロー系のコスモスで、代表的なのは「サニーオレンジ」や「ディアボロ」を植えられている花壇もよくお見掛けします。
葉の幅が広く、葉の形状がキク科っぽくギザギザ葉状をしています。
「キバナコスモス」だけの花壇も魅力的です!
コスモスの仲間
チョコレートコスモス
深みのある赤色の花です。甘いチョコレートのような香りを放ちます。
赤みがかったチョコレート色の花を、毎年咲かせる多年草です。
代表的な品種に「ショコラ」や「ストロベリー・チョコ」があります。
球根植物です。地中にダリアのような球根ができます。
ウィンターコスモス
ビタミンカラーの可愛い花をたくさん咲かせます。 9月~2月頃まで楽しめる多年草です。
背丈が40cmくらいまでに成長します。
「ウィンター」とつくだけあり、寒さには強く、暑さには弱いです。
一般的なコスモスとは異なり、宿根草です。
冬の訪れとともに地上部は枯れてしまいますが、春4月にもなると株元から新芽を伸ばして、また秋に花が咲きます。
(写真:コスモスは、休耕地などで大規模に栽培されています)
山崎造園では、地域の緑化まちづくりの取り組みも行っております。事業者との協働による景観づくりの緑化工事や、一面に広がる花畑の植え替え(土の掘り起こし、入れ替え作業)などもお気軽にご相談ください。
兵庫県を中心に、公共の施設や公園などの造園・ メンテナンス及びリフォーム工事、 商業施設の樹木管理、マンション・新築物件のお庭づくりなど、 樹木一本の剪定から消毒作業も承っております。
主要地域 :造園工事、お庭のリフォームも対応いたします!
兵庫県宍粟市内(一宮町、山崎町、千種町、波賀町)、姫路市、たつの市、揖保郡、佐用郡、神崎郡、朝来市、福崎町、他
高砂市、加古川市、太子町、相生市、赤穂市、加西市、小野市、加東市、三木市、西脇市、明石市、播磨町、稲美町、市川町、神戸市、他 近畿周辺 )
秋の風物詩「コスモス」
コスモス畑は景観をつくりだす代表的な植物です。群生は見応えがあります!
9月-10月 宍粟市周辺の見どころ
宍粟市は兵庫県中西部に位置し、地域の人々により守り育てられている“豊かな自然”や、
四季折々の花が咲き誇る“花の名所”が各地にあります。
宍粟市周辺のおすすめ観賞スポットにも是非訪れてください。
山田石垣コスモス
(やまだいしがきのこすもす)
山田の石垣休耕田を利用してコスモスを栽培している「山田石垣のコスモス」です。約1.9haにわたりコスモスの花を栽培しています。石垣がしっかり組まれて石垣だけでも見事な光景です。祭り時期は毎年多くの観光客の方が訪れています。
・ 場所 : 宍粟市一宮町東河内
宍粟市山崎町にある「土万ふれあいの館」周辺、「山崎町高下の菅野川沿い」周辺
・開花時期:10月上旬~11月中旬 」
・コスモス祭り:毎年10月に「山田の里石垣まつり」が開催されます。
コスモスと石垣!その景色に圧倒されます。
・ 詳しくは→
山田石垣のコスモス
(西播磨ツーリズム振興協議会のホームページ)
休耕田 約 5ha に栽培
馬場コスモス畑
兵庫県内にはコスモス畑の名所がいくつかありますが、中でも約5haに栽培された「馬場コスモス畑(うまばコスモスばたけ)」は、広大な敷地いっぱいに咲きます!! 播磨の花風景写真でも数々紹介されています。
10月上旬から中旬にかけて満開となり、紅・白・ピンクと色鮮やかに大地を染め尽くします。10月中旬の日曜日には、「馬場コスモス祭り」が開催されます。
・ 場所 :兵庫県たつの市揖保川町馬場
・ 詳しくは→馬場コスモス畑
(西播磨ツーリズム振興協議会のホームページ)
6月・赤い実の果樹木・落葉樹 ジューンベリー(アメリカ采振木) |
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11月・落葉低木 黄色く黄葉するクロモジ |
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9月・庭園樹 槙の庭木・生垣 マキの木(イヌマキ/ラカンマキ) |
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6月・白い花が咲く和風の庭 夏椿(ナツツバキ)・沙羅の木(シャラノキ) |
9月・葉は花を見ず、花は葉を見ず 彼岸花(曼珠沙華・ヒガンバナ) |
12月・冬の花壇 ハボタン(葉牡丹) |
8月・秋の花壇 韮(ニラ)の花・ハナニラ |
9月・庭の手入れ 芝生・庭に生える キノコ(毒キノコ) |
7月・夏の花壇 ミニひまわりの花壇・栽培 |
8月・甘くやさしい香りの樹木 三大香木の金木犀(キンモクセイ) |
6月・梅雨~初夏の花 ヤマボウシ(山法師) |
5月・庭の手入れ・雑草対策 どくだみが大量に繁殖?! |
5月・春の花壇 ムスカリ(ムスカリー) |
4月・散房花序に咲く花・多年草と一年草イベリスの違い 宿根イベリス |
4月・剪定・枝の処理 サクラ(桜)の木 |
1月・早春を告げる花木 梅の木(花ウメ)・サクランボの花 |
3月・冬から春の花壇 パンジー、ビオラ |
12月・サザンカとツバキの違い サザンカ(山茶花)の花 |
2月・ロウバイの植樹・花の見分け方 香りの花木・ロウバイ(蝋梅) |
10月・紫色の実が付く植物 ムラサキシキブ(紫式部) |
1月・長寿・幸福を祝う花 福寿草(ふくじゅそう) |
8月・サルスベリの花を再び咲かせる『2度切り』 サルスベリ(百日紅)の剪定 |
12月・冬の花壇・ミニシクラメン ガーデンシクラメン |
7月・樹皮がすべすべの樹木 サルスベリ(百日紅)の花 |
11月・生垣・庭木の植栽 ヒイラギ(柊) |
5月・花と実を楽しむ 姫りんご(姫林檎)の木 |
10月・紅葉を楽しむ イチョウの木(銀杏の実) |
2月・和が映える庭木 ツバキ(椿) |
9月・秋の花壇 アメジストセージ(サルビア) |
1月・香りを楽しむ ハーブの植栽 ローズマリー |
8月・夏の花壇 マリーゴールド |
12月・赤い実の縁起木 赤い実の千両,万両,百両,十両,一両 |
7月・果樹を育てる ブルーベリー(Blueberry) |
11月・生垣の紅葉 ドウダンツツジ(灯台躑躅) |
6月・雨の中を彩る花 紫陽花(あじさい) |
9月・秋の風物詩 巨大なススキ?パンパスグラス |
5月・梅雨に咲く花 菖蒲(アヤメ) |
8月・秋の七草 桔梗(キキョウ) |
4月・藤棚(パーゴラ)の設置・補修 フジの花・剪定・花後 |
7月・タカサゴユリ・シンテッポウユリの見分け方 テッポウユリ(鉄砲百合) |
3月・春の風物詩 菜の花(アブラナ) |
6月・色が変わる花 ランタナ(七変化) |
2月・下向きに咲く花 スノードロップとスノーフレーク |
5月・和風も洋風にも映える花 カサバルピナス(傘葉ルピナス) |
1月・門松のご注文・配達・引き取り 迎春(門松・お正月飾り) |
4月・雑草対策にもなる植物 シバザクラ(芝桜) |
12月・冬の庭に咲く白い花 プリムラ・シネンシス(雪桜) |
2月・春を告げる花 希少植物・セツブンソウ(節分草) |
11月・紅葉を楽しむ モミジ(紅葉・もみじ) |
1月・氷柱ができる植物 氷の花・シモバシラ(霜柱) |
10月・秋の風物詩 ススキ(芒・薄)・オギ(荻) |
12月・官兵衛飛躍の地・宍粟市 メグスリノキ(目薬の木) |
9月・秋の花壇 地植えのコスモス・手入れ |
11月・銀青色を帯びた葉色・クリスマスツリーの木 銀青色の針葉樹・プンゲンストウヒ |
8月・ヒマワリの役目・緑肥植物 ひまわり畑はなぜ? |
10月・花のある暮らし 秋色あじさい |
7月・香りを楽しむ庭 ミントの栽培・お困り事 |
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