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ヤマボウシ(山法師)があるお庭、植栽・剪定・手入れ
ヤマボウシ(山法師)の特徴
ヤマボウシ(山法師)は日本原産の花木です。古くから寺院で育てられています。 5月下旬~7月の梅雨時期に花を咲かせます。白い花びらに見えるものは、蕾(つぼみ)を包んでいた苞葉(ほうよう)が開いたものです。清楚で落ち着いた雰囲気があり、坪庭や茶室の庭園、和風のお庭にもよく合います。
自然樹形で育てるヤマボウシ(山法師)
風情のある樹形
ヤマボウシ(山法師)は、四季折々の風情を楽しめる庭木です。
山で咲いているかのような自然樹形が美しい樹木です。
ヤマボウシの樹高
ヤマボウシ(山法師)は、ミズキ科の落葉高木です。
樹高は、5~15mにもなります。
樹高の調整
ヤマボウシ(山法師)は落葉高木ですが、成長がやや遅めですので、庭木として育てられます。
一般の庭で育てる場合は、樹高を低く育てることができます。
育ち過ぎたら・・・
屋根を超える高木になってから一気に上部を切り詰めることもできますが、ある程度の高さで枝を切り樹高を抑えていきましょう!
ヤマボウシ(山法師)は初夏を代表する花木です。
ヤマボウシ(山法師)は、5月下旬~7月に白い清楚な花を咲かせます。
梅雨の頃、緑に白が映え、道行く人の目を止めるほど咲き誇ります。
ヤマボウシ(山法師)の白い花びらは?総苞(ソウホウ)という葉です。
4枚の白い花びらに見えるものは、ヤマボウシ(山法師)の蕾(つぼみ)を包んでいる葉です。「苞葉(ほうよう)」といいます。
苞葉(ほうよう)の1枚1枚を総苞片(そうほうへん)といいます。
ヤマボウシの総苞片(そうほうへん)は、先が尖がっているのが特徴です。
一般的に「ヤマボウシの花が咲いた」という表現は、白い部分が開いた状態を言われることもまた多いです(笑)
ヤマボウシ(山法師)の花
ヤマボウシ(山法師)の花は、中心部分にある黄緑色の球状のかたまり部分です。
5月~7月に開花します。
小さな花が20~30個密生して咲きます。
葉っぱの上に花をつけます。
ヤマボウシ(山法師)の名前 由来
ヤマボウシ(山法師)の名は、丸い蕾(つぼみ)を法師(ほうし)の坊主頭に例え、花びらのような白い総苞(ソウホウ)が白い頭巾(ズキン)をかぶった山法師に似ていることから、ヤマボウシと付けられたようです。
ヤマボウシ(山法師)の若い果実
花が終わったあと実(み)がつきます。ヤマボウシの実(み)が付いた頃は、緑色をしています。表皮がぶつぶつしているのも特徴です。
ヤマボウシの果実は、上にむいて実(み)がつき、次第に垂れていきます。
ヤマボウシ(山法師)の果実・色付きはじめ
夏の終わりから秋にかけ9月~10月になると、実(み)が徐々に赤く色づいていきます。
ヤマボウシ(山法師)の実
果実時期
ヤマボウシ(山法師)の実の中には種が数個、1~4つか5つくらい入っています。
赤みが増し、熟すと地面に落ちます。
わたしは食べたことはないのですが、甘めでフルーツのような味だと聞きます。 いつか食べてみたいと思います(笑)
ヤマボウシ(山法師)の紅葉
ヤマボウシ(山法師)の実が落ち、10月頃になると葉が赤く色付きだします。
ヤマボウシ(山法師)を綺麗に紅葉させるには、日の当たる場所と、さらに朝晩の寒暖差が激しければ、葉が真っ赤に紅葉します。
常緑ヤマボウシの紅葉
1年中緑の葉っぱをつけている常緑性のヤマボウシも寒さにあたると葉に赤みが混じります。
そうなんです・・・、常緑なのですが葉が赤くなる品種があります!
これは、常緑ヤマボウシ、コルヌス・ホンコンエンシスの月光Cornus hongkoongensis‘Gekkou’という品種です
(引用:神戸市立森林植物園ブログ)
ヤマボウシ(山法師)がある庭
ヤマボウシ(山法師)は、枝や葉がどんどん伸びて茂り、放置していると・・・重たい雰囲気になってしまいます;。
定期的に剪定して、涼しげな姿に整えていきます。
ヤマボウシ(山法師)を植え付ける場所
花が葉の上に咲くので、庭を見下ろせるような場所に植えると良いです。
ヤマボウシ(山法師)の仕立て方
ヤマボウシ(山法師)は、一本立ち、株立ちにも仕立てることができます。
株立ち
ヤマボウシ(山法師)は、株元からひこばえがよく出る品種です。ひこばえを成長させ株立ちにすることができます。
一般のお庭や店舗などは、「株立ち」が好まれます。
株立ちというのは、地際(じぎわ)から数本の幹が伸びるような樹形です。
涼しげな風合いでよりヤマボウシ(山法師)の美しさが際立ちます。
仕立て直しできます。
一本立ちのヤマボウシを株立ちに仕立て直すこともできます。
株立ちにする作業は、落葉期に行います。
本幹を根元から切ることになりますので、庭師や造園専門業者にお任せいただけたらと思います(*^▽^*)
ヤマボウシ(山法師)の成長 樹形の乱れ
ヤマボウシが...、
もさもさに!?
ヤマボウシ(山法師)は、枝や葉が重なり密集してきます。
もさもさの状態では中に光が届かなくなり、風通しが悪くなり...病害虫が発生する要因にもなります。
ヤマボウシ(山法師)は通年を通してこまめに剪定します。
剪定の目安
少し離れて見たときに、葉の向こう側が少し透けて見えるくらいになるように、剪定していきます。
ヤマボウシ(山法師)があるお庭
ヤマボウシ(山法師)の剪定
ヤマボウシは高く生長する樹木です。
樹高が10m以上にも成長します。高所作業での剪定になります。毎年剪定して樹高が高くなり過ぎないようにします。
ヤマボウシの自然樹形
ヤマボウシ(山法師)は自然樹形に整いやすく、自然な枝を生かしていきます。剪定もそんなに難しくありません。枝を切る位置、伸ばす枝の強弱をつけて自然樹形を保つようにします。
・剪定適期
ヤマボウシ(山法師)の剪定は、落葉時期の葉や実が落ちた11月下旬から冬の間(2月までに)、枝を切り落とす強剪定をします。
基本は、絡み枝と徒長枝(とちょうし)を切ります。
長く伸びている枝やからみ枝は切り、こみ合った枝も切り落とし、日当たりと風通しを良くします。
ヤマボウシ(山法師)の成長はゆっくりです。
太い枝を切り落とすときは慎重に!その後の樹形をイメージしながら枝を整えます。
・剪定を避けたい時期
ヤマボウシは、5月~7月に開花します。春から夏にかけては剪定を避けます。
また、花が終わったら果実を付けます。夏から秋は強い剪定を避けます。
つまり・・・?剪定は冬だけなの?
いえいえ、ヤマボウシは、冬の剪定だけで良いわけではありません。
花後、夏に枝を軽く剪定する理由は、果実をつけ過ぎないことにもつながります。
ヤマボウシは、9月頃に果実を実らせます。たっくさんの実(み)が付き、熟すと丸いカタチのまま落ちます。落ちる時は一気に落ち出します・・・。
ヤマボウシの実の量を調整する剪定
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ヤマボウシの花が沢山咲いていると見応えもあるのですが、実(み)を沢山付けることになります・・・。
実(み)はかなりの量です; ぶら下がっていっぱいつきます。
実が付く量を調整 実(み)を収穫することが目的でないとすれば、花が咲き終わる6月下旬~7月下旬頃に、不要な細い枝を切る程度の剪定をします。
実をつけ過ぎない 花後に軽く剪定すると、実(み)がつく量は少なくなりますが、日差しや風通しを確保することができます! |
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洋風の庭にも合うヤマボウシ(山法師)
ヤマボウシの品種に、淡いピンク色があります。白いヤマボウシとは雰囲気もまた違い洋風のお庭にもよく合います。
ヤマボウシ(山法師)とハナミズキ(花水木)の違い
ハナミズキは「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれ、ヤマボウシとよく似ています。
見分けるには花びらに見える蕾(つぼみ)を包んでいた葉「苞葉(ほうよう)」の先端が丸く窪み(くぼみ)があるのか?先端がとがっているのか?をみます。
一目瞭然は、開花時期でも見分けられます。
開花時期
ヤマボウシとハナミズキは、咲く時期が違います。
春~ハナミズキが咲き出し、梅雨~初夏にヤマボウシが咲きます。
ヤマボウシ | ハナミズキ |
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ヤマボウシは先端がとがっています。
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ハナミズキは先端が丸く窪んでいます。
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ヤマボウシは、葉が先に付き、 花が咲きます。(葉と花が見られます) |
ハナミズキは花が先に付きます。 (葉がついていません) |
ヤマボウシは高木です。 樹高は10~15mにもなります。 |
ハナミズキは小高木です。 樹高3~4mくらいです。 |
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ヤマボウシのピンク色の品種。
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ハナミズキのピンク色の品種。
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ヤマボウシの実(み) |
ハナミズキの実(み) |
(写真:公園樹 実(み)が落ちた後のヤマボウシの紅葉)
地域の景観・ヤマボウシ(山法師)の街路樹
6月に入り、ヤマボウシの街路樹が美しく咲いています。
季節の移り変わりを感じます。
ヤマボウシは落葉樹(冬に葉が落ちる)ですが、近年「常緑ヤマボウシ」(1年中葉が茂っている常緑樹のヤマボウシです)も多く見かけるようになりました。
ヤマボウシ(山法師)の幹
ヤマボウシの樹皮は赤褐色で、ウロコ状に剥がれます。
樹齢を重ね成木になると、樹皮が剥がれて斑模様(まだらもよう) になります。
ふたつとない独特の風合いです。
茶色、灰色などが入り混じった模様になります。
ヤマボウシ(山法師)の種類
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ピンク色のヤマボウシ ヤマボウシは、白色以外にも紅色の品種があります。 淡いピンク色になるヤマボウシは「ベニバナヤマボウシ」が代表的です。 |
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ヤマボウシの園芸品種・斑入りのヤマボウシ
葉に斑が入るヤマボウシ「ウルフアイ」は、葉の縁(ふち)が華やかな印象です。斑入り花木は夏には斑が消えるものが多いのですが、ヤマボウシの園芸品種・ウルフアイは夏から秋もきれいな斑色を保つのも特徴です。 |
葉の外側が白い「斑入りヤマボウシ」
ヤマボウシ(山法師)の自生
ヤマボウシは、枝を横に広げ葉もよく繁ります。自然樹形が美しく、低山の林地や草原で自生も見られます。
ヤマボウシが大きくなり過ぎてお困りではありませんか?
山崎造園では、高所作業や斜面の剪定も行っております。庭木の植栽、剪定、庭の手入れ、外構工事全般、門柱・アプローチの取り付け工事、駐車場の増設など、お庭リフォームから戸建て住宅の建物周辺、店舗の庭設計・施工までご相談ください。
落葉樹のヤマボウシの植栽、常緑ヤマボウシの植栽、記念樹の植栽、庭木一本から承ります。
主要地域 :造園工事も対応いたします!
兵庫県宍粟市内(一宮町、山崎町、千種町、波賀町)、姫路市、たつの市、揖保郡、佐用郡、神崎郡、朝来市、福崎町、他
高砂市、加古川市、太子町、相生市、赤穂市、加西市、小野市、加東市、三木市、西脇市、明石市、播磨町、稲美町、市川町、神戸市、他 近畿周辺 )
6月 宍粟市周辺の見どころ
宍粟市は兵庫県中西部に位置し、地域の人々により守り育てられている“豊かな自然”や、
四季折々の花が咲き誇る“花の名所”が各地にあります。
宍粟市に隣接するおすすめ観賞スポットにも是非訪れてください。
摩耶山(まやさん)天上寺
神戸市指定 市民の木「ヤマボウシ」
平成26年4月、摩耶山天上寺境内のヤマボウシが、神戸市指定「市民の木」に認定されました。
お知らせ「ヤマボウシが市民の木に指定」チラシ
摩耶山天上寺境内のヤマボウシは、樹齢150年以上、兵庫県下でトップクラスの大きさです。 樹形も整っており、県下で1番美しいといわれています。
・ 場所 : 兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-12
・ 開花時期 : 6月の上旬~中旬が見頃です
・ 詳しくは 巨木の純白、山頭で涼しげ 神戸・摩耶山天上寺のヤマボウシ
(神戸新聞NEXTのホームページ)
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