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夏の花木・サルスベリ(百日紅)があるお庭・花の特徴・幹の特徴・名前の由来
サルスベリ(百日紅)は、中国南部が原産のみそはぎ科の落葉高木です。樹高が2m~10mに生長し、長く伸びた枝先に、レースのようなフリル状の花が円錐形の花序になって次々に咲きます。開花期間が長く、初夏から秋までの約100日の間咲き、「百日紅」といわれます。街路樹や公園、保育園や寺院など、和風庭園でも植栽されています。
サルスベリの別名は、「ヒャクジツコウ(百日紅)」
サルスベリの木は、夏を代表する花木の一つです。
夏の青空にサルスベリが映えます。
サルスベリは、花が咲いている期間が長く、別名で百日紅(ひゃくじつこう)と呼ばれます。
サルスベリ(百日紅)の蕾(つぼみ)
サルスベリ(百日紅)は、春から伸びた枝先に沢山の蕾(つぼみ)が付きます。蕾(つぼみ)のカタチは球状で、開く前は緑色のガクの中に花が包まれています。
(写真:サルスベリの蕾(つぼみ))
梅雨時期に付いた蕾(つぼみ)は雨にうたれて上手く開花できないこともありますが、7月になると一気に花が咲きます!
サルスベリの花の特徴
サルスベリの花の特徴は、春から伸びた枝先に円錐形の花序をつくり、下から上に咲いていきます。サルスベリの花びら1つひとつは、シワシワに縮れたように広がっています。花びらの数は基本6枚ですが、7枚、8枚もあります。 花色は、赤、ピンク、薄ピンク、白色が主流で、葉は楕円形で濃い縁色です。
(写真:サルスベリの花)
花びらの構造
サルスベリの花の構造は、中央部に黄色い柱頭の雄しべがたくさんあります。
サルスベリの花の基部は、細い茎のように伸び、イチョウの葉をフリルにしたようなカタチの花びらです。
(サルスベリの満開)
樹皮が剥がれるサルスベリの幹の特徴
サルスベリの幹は、太くなるにつれて古い樹皮が剥がれ、新しい白い樹皮が出てきます。
(写真:サルスベリの幹)
サルスベリの幹
サルスベリ(百日紅)は、生長が早く幹が太ります。
サルスベリは地植え(庭植え)で育てるのが一般的です。
鉢植えや小スペースで育てるなら、背丈が低い「矮性サルスベリ」がおすすめです。
サルスベリの名前は、猿滑り(さるすべり)
サルスベリの幹は、滑らかでつやがある薄茶色の樹皮をしています。サルスベリ(猿滑)の名前は、「猿が滑って落ちる」ほど、つるつるした表皮というところから由来している説があります。
猿もすべる「さるすべり」(笑)。。゚( ゚^∀^゚)σ゚。ヶヶラヶラヶ。
実際に木に登ったお猿さんが滑っているのは見たことはないですがそれほどツルツルしているということですね。
サルスベリの開花期間は、7月~10月です。約100日の間、次々に花が咲きます。
サルスベリの開花期間は長く、7月中旬~10月中旬にかけて次々に咲き、とくに8月は最盛期で、8月29日の誕生花は「サルスベリ」です。
百日紅はサルスベリと読みます。
サルスベリを漢字で書くと、百日紅と書き、紅色の花が、約100日咲くことから「百日紅」と名付けられた説があります。
百日紅の読み方は、ヒャクジツコウですが、サルスベリとも読みます。
幹の質感で表現するなら「サルスベリ」で、花の開花時間で表現するなら「百日紅」で、名前の説は違いますが、どちらも木の特徴が現れている名前です。
一般的には「サルスベリ」と表記します。
サルスベリ(百日紅)の花の散り方がでてくる有名な詩(うた)
サルスベリは、日本でも古くから夏を代表する花木として親しまれています。
サルスベリの花の散り方がでてくる詩(うた)に、江戸の女流歌人、加賀千代女の詩(俳句)があります。
「散れば咲き 散れば咲きして 百日紅」は有名です。
サルスベリの花は一日花です。1つの花が咲いている期間は1日です。
サルスベリの漢字「百日紅」から誤解されているのが、花が咲いている期間です。100日間同じ花がずっと咲いているわけではなく、1つの花は、1日で終わりをむかえ萎(しお)れていきます。やがて散りまた別の花が咲いては散っていきます。
枝の先端の花の集まりが房(ふさ)のようにかたまって咲いている姿から、ずーっと咲いているようにも見えますが、同じ房(ふさ)から次から次と咲き、散った後からまた別の花が咲いています。
サルスベリの花の終わり・散り方
サルスベリ(百日紅)の1日花は、花が終わると萎(しお)れて、花びらを落とします。
(写真:散ったサルスベリの花)
サルスベリの花の散り方
サルスベリの花の散り方は、1つの花がポトリと落ちずに、一つひとつの花びらが別々に散っていきます。
萎(しお)れたサルスベリの花
1日で終わるサルスベリの花は、萎(しお)れていきますが、すぐに落ちずに咲き終わった後も付いていることもあります。
枯れた花びらは、4日、5日~1週間程度で落下し、また次々に咲きかわります。
サルスベリの果実の付き方
サルスベリの花が終わり、散らずに残った花びらは、実が膨らみだすと萼(がく)から落下します。
サルスベリの実と萼(がく)
10月、サルスベリの花が落下すると、萼(がく)には青い実が膨らんできます。
10下旬月、実が熟すと茶色~黒色になっていきます。
サルスベリの果実は「さく果」
サルスベリの果実は「さく果」といって種子に翼(つばさ)があります。
熟すと果実の切れ目にそって裂け、中から翼のついた種子が飛びます。
サルスベリ(百日紅)の花の色
サルスベリの花の色は、やはり鮮やかなピンクが主流ですが、近年は紅色や白色も多く見かけるようになりました。
サルスベリ(百日紅)の品種
サルスベリ(百日紅)の花色は、白、紅、紫、ピンクなどがあります。一般的にはサルスベリといえばピンク色の印象が強いですが、近年、街路樹や公園樹でも濃い紅色のサルスベリが植栽されている所も見るようになりました。
(紅色のサルスベリ「カントリーレッド」)
白いサルスベリ
純白の白いサルスベリ(百日紅)も涼しげでなかなかよいです。
サルスベリの花色が白でも名前は「百日紅」のままです。「百日白」とは書かないようです。
サルスベリ(百日紅)の紅葉
サルスベリの紅葉時期は、10月~11月です。サルスベリの紅葉は、葉の色が緑から黄色へ、少し赤味を帯びた黄色、赤、赤銅色へとまばらに変化します。
(サルスベリの紅葉)
紅葉のグラデーション
サルスベリの紅葉の色は1色ではないのが特徴です。
サルスベリのやや厚みのある光沢の葉が、多色の色合いをつくる自然の美しさを楽しめます。
(サルスベリの紅葉の終わり)
紅葉の終わり
紅葉が終わった後、落葉までの葉は、きれいとは言えない状態です。
美観を求める庭園などでは、枯れ葉の見苦しさに配慮して、早めに冬剪定を行い枯れ葉ごと切り落としてしまうこともあります。
サルスベリの樹形
サルスベリは落葉期に 「剪定」を行います。サルスベリの剪定は、仕立て方、樹形によって時期や回数の適度が異なります。
(サルスベリの樹形) | ||
落葉期 |
満開期 | 春の芽吹き |
街路樹 | 瘤(こぶ)仕立て | 公園樹 |
樹高が大きくならない「矮性サルスベリ」
サルスベリの矮性(わいせい)種は、樹高が大きくならない品種です。一才サルスベリとも呼ばれます。地植え(庭植え)はもちろんですが鉢植えでも育てられます。
(矮性サルスベリ)
(背丈が低いサルスベリ・WithLove(ウィズラブ)・ベイブ )
淡いピンクの矮性サルスベリ
サルスベリの「WithLove(ウィズラブ)・ベイブ」は、桜(サクラ)のような淡いピンクのサルスベリです。
一才サルスベリで、若木の頃から花が楽しめます。
矮性種で樹高は低く、高さ80cm~150cm程度の品種です。
生垣風に植栽できる、矮性サルスベリ
普通のサルスベリは樹高が高く、環境によっては10mにも成長する高木ですが、矮性サルスベリは樹高が低く改良された品種です。 樹が小さいうちから開花し生垣風に植栽することもできます。
(矮性サルスベリの植栽)
(背丈が低いサルスベリ・ペパーミントレース(夏祭り) )
赤色の花に白い周縁(しゅうえん)が入る矮性サルスベリ
サルスベリの「ペパーミントレース(夏祭り)」は、花が紅色で外縁部分が白色になる珍しい覆輪(ふくりん)咲きです。樹高は低く、高さ60cm~70cm程度の品種です。
山崎造園は、庭の設計・施工、庭木(植木)の植栽・手入れ、公園や街路樹の剪定、垣根の設置・撤去、塀工事・造園土木工事など、傾斜や高所作業も行っております。1本の樹木から承ります。
サルスベリ(百日紅)の剪定、肥料、害虫対策(薬剤散布)についてや、枯れてきてしまった・・・、花付きが悪くなった・・・など、お困りのことがありましたらお気軽にお声掛けください。
主要地域 :造園工事も対応いたします!
兵庫県宍粟市内(一宮町、山崎町、千種町、波賀町)、姫路市、たつの市、揖保郡、佐用郡、神崎郡、朝来市、福崎町、他
高砂市、加古川市、太子町、相生市、赤穂市、加西市、小野市、加東市、三木市、西脇市、明石市、播磨町、稲美町、市川町、神戸市、他 近畿周辺 )
(サルスベリの満開)
7-8月 宍粟市周辺の見どころ
宍粟市は兵庫県中西部に位置し、地域の人々により守り育てられている“豊かな自然”や、四季折々の花が咲き誇る“花の名所”が各地にあります。
宍粟市周辺のおすすめ観賞スポットにも是非訪れてください。
サルスベリ(百日紅)の大木
(朝来市指定天然記念物)
神子畑のサルスベリ
但馬の巨木100選の一つ
兵庫県朝来市にある「神子畑のサルスベリ」(みこばたのさるすべり)は、兵庫県内でも有数のサルスベリの巨木です。根元より3本に分かれていて、樹姿もよいです。
樹齢約200年、(樹高約8m)朝来市指定天然記念物、兵庫県指定郷土記念物 (H8年3月29日指定)です。
・ 場所 :兵庫県朝来市佐嚢1826-1 (JR播但線新井駅下車 車で10分)
・ 詳しくは→神子畑のサルスベリ - 巨樹と花のページ
(巨樹と花のページのホームページへ)
サルスベリ(百日紅)で有名な寺・本隆寺(京都)
本隆寺(京都)は、サルスベリの名所の一つです。見事に手入れされた密度の高いサルスベリ(百日紅)を見ることができます。
(本隆寺のサルスベリ)
本隆寺の周辺の街路樹にサルスベリ並木があり、紅色と白色を交互に植栽し道行く人の目を楽しませてくれます。一度は訪れてみたいサルスベリの名所です。
6月・赤い実の果樹木・落葉樹 ジューンベリー(アメリカ采振木) |
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11月・落葉低木 黄色く黄葉するクロモジ |
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9月・庭園樹 槙の庭木・生垣 マキの木(イヌマキ/ラカンマキ) |
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6月・白い花が咲く和風の庭 夏椿(ナツツバキ)・沙羅の木(シャラノキ) |
9月・葉は花を見ず、花は葉を見ず 彼岸花(曼珠沙華・ヒガンバナ) |
12月・冬の花壇 ハボタン(葉牡丹) |
8月・秋の花壇 韮(ニラ)の花・ハナニラ |
9月・庭の手入れ 芝生・庭に生える キノコ(毒キノコ) |
7月・夏の花壇 ミニひまわりの花壇・栽培 |
8月・甘くやさしい香りの樹木 三大香木の金木犀(キンモクセイ) |
6月・梅雨~初夏の花 ヤマボウシ(山法師) |
5月・庭の手入れ・雑草対策 どくだみが大量に繁殖?! |
5月・春の花壇 ムスカリ(ムスカリー) |
4月・散房花序に咲く花・多年草と一年草イベリスの違い 宿根イベリス |
4月・剪定・枝の処理 サクラ(桜)の木 |
1月・早春を告げる花木 梅の木(花ウメ)・サクランボの花 |
3月・冬から春の花壇 パンジー、ビオラ |
12月・サザンカとツバキの違い サザンカ(山茶花)の花 |
2月・ロウバイの植樹・花の見分け方 香りの花木・ロウバイ(蝋梅) |
10月・紫色の実が付く植物 ムラサキシキブ(紫式部) |
1月・長寿・幸福を祝う花 福寿草(ふくじゅそう) |
8月・サルスベリの花を再び咲かせる『2度切り』 サルスベリ(百日紅)の剪定 |
12月・冬の花壇・ミニシクラメン ガーデンシクラメン |
7月・樹皮がすべすべの樹木 サルスベリ(百日紅)の花 |
11月・生垣・庭木の植栽 ヒイラギ(柊) |
5月・花と実を楽しむ 姫りんご(姫林檎)の木 |
10月・紅葉を楽しむ イチョウの木(銀杏の実) |
2月・和が映える庭木 ツバキ(椿) |
9月・秋の花壇 アメジストセージ(サルビア) |
1月・香りを楽しむ ハーブの植栽 ローズマリー |
8月・夏の花壇 マリーゴールド |
12月・赤い実の縁起木 赤い実の千両,万両,百両,十両,一両 |
7月・果樹を育てる ブルーベリー(Blueberry) |
11月・生垣の紅葉 ドウダンツツジ(灯台躑躅) |
6月・雨の中を彩る花 紫陽花(あじさい) |
9月・秋の風物詩 巨大なススキ?パンパスグラス |
5月・梅雨に咲く花 菖蒲(アヤメ) |
8月・秋の七草 桔梗(キキョウ) |
4月・藤棚(パーゴラ)の設置・補修 フジの花・剪定・花後 |
7月・タカサゴユリ・シンテッポウユリの見分け方 テッポウユリ(鉄砲百合) |
3月・春の風物詩 菜の花(アブラナ) |
6月・色が変わる花 ランタナ(七変化) |
2月・下向きに咲く花 スノードロップとスノーフレーク |
5月・和風も洋風にも映える花 カサバルピナス(傘葉ルピナス) |
1月・門松のご注文・配達・引き取り 迎春(門松・お正月飾り) |
4月・雑草対策にもなる植物 シバザクラ(芝桜) |
12月・冬の庭に咲く白い花 プリムラ・シネンシス(雪桜) |
2月・春を告げる花 希少植物・セツブンソウ(節分草) |
11月・紅葉を楽しむ モミジ(紅葉・もみじ) |
1月・氷柱ができる植物 氷の花・シモバシラ(霜柱) |
10月・秋の風物詩 ススキ(芒・薄)・オギ(荻) |
12月・官兵衛飛躍の地・宍粟市 メグスリノキ(目薬の木) |
9月・秋の花壇 地植えのコスモス・手入れ |
11月・銀青色を帯びた葉色・クリスマスツリーの木 銀青色の針葉樹・プンゲンストウヒ |
8月・ヒマワリの役目・緑肥植物 ひまわり畑はなぜ? |
10月・花のある暮らし 秋色あじさい |
7月・香りを楽しむ庭 ミントの栽培・お困り事 |
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