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秋に実が付くマキ(槇の木)
イヌマキ/ラカンマキの植栽・剪定・手入れ
イヌマキ/ラカンマキ(槙の木)の特徴
マキ(槙の木)は、常緑針葉樹です。古くから庭木に植栽されており、玉散らし仕立てや垣根にするのが定番の樹木です。今の時代は一般の庭で見る機会も少なくなりましたが、代々受け継がれているお屋敷の庭や日本庭園で見られます。
樹形を整えて鑑賞する庭木
マキ(槙)の樹形は堂々たる姿をしていて、ため息が出るほどすばらしく、立派に仕立てられます。
松に似た印象の庭木
マキ(槙)の木
(イヌマキ/ラカンマキ)
マキの木(イヌマキ/ラカンマキ) は、常緑性の針葉樹です。
樹形を整えて鑑賞する庭木です。細長い葉っぱをたくさん茂らせます。松に似ています。
剪定して何年もかけて樹形を造っていきます。
マキの木(イヌマキ/ラカンマキ) は、手入れがとても大変で、病気や害虫の被害に合わないように、剪定はもちろんですが、害虫がつくシーズンには消毒をするなど、日頃からの手入れが必要になる樹木です。
それを維持していく手間もかかり、それだけの価値が高級樹といわれるところです。
高木のイヌマキ(犬槙)
イヌマキは、樹高15~20mに育つ常緑高木です。
基本的に日当たりを好みますが、明るい日陰の環境でも育ちます。
マキの木の仕立て方
マキ(槙の木)を庭木として育てる場合、主幹から伸びた枝ごとに丸く刈り込む「玉散らし」仕立てにすることが多いです。
庭に風格をもたらします。
ラカンマキ(羅漢槙)の植樹
樹高20mにも成長する「イヌマキ」に対し、「ラカンマキ」は樹高5m程度の小型種です。
(写真:ラカンマキ)
ラカンマキ(羅漢槙)は、葉も小さめで密に茂ります。
「イヌマキ」に比べると成長が遅めです。
年月をかけて手入れをしていきます。
半円状に仕立てるマキの樹形(イヌマキ/ラカンマキ)
イヌマキとラカンマキともに「刈り込み」剪定に強く、好みの樹高、樹形に仕立てることができます。
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マキの庭木(イヌマキ/ラカンマキ)の樹形
樹形は、松のように弧(こ)を描くような曲線に仕上げると綺麗に整えられます。 |
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防風林として植樹する槙の木(イヌマキ)
高木になるイヌマキ(犬槙)は、潮風にも強い性質です。
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イヌマキの植樹 イヌマキは葉が長く茂ります。 |
庭園や神社等にも植栽されています。 |
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生垣に植栽するマキの木(イヌマキ/ラカンマキ)
マキの木といえば、「イヌマキ(犬槙)」と「ラカンマキ(羅漢槙)」です。刈り込みに強く、枝を伸ばす力が強く色々な樹形に仕立やすいです。
日本庭園の屋敷を囲むような生垣は、槙(マキ)の美しい風景をつくりだします。
生垣の植え付けマキの木(イヌマキ/ラカンマキ)
生垣・植え付け
植え付けは、等間隔で(おおよそ40~50cm間隔で)列植します。
間隔が狭いと日光が入りこまず、下部の枝が少ない樹になってしまいます。
マキは、数年から10年後を見据えて植え付けます。
(写真:イヌマキの植え付け 生垣の植栽)
マキ(槙)の葉色(イヌマキ/ラカンマキ)
イヌマキとラカンマキ、どちらも葉も平たく細長い葉が、枝に輪生状に付きます。
表面は深緑色で光沢があります。
裏面は薄緑です。
深緑色に薄緑のコントラストが映えます。
濃い緑の葉は前年に、黄緑色の葉は今年出た葉です。
マキの花(イヌマキ/ラカンマキ)
マキの雄花(おばな)は、枝先に近い葉の付け根に付きます。
薄黄色で、葉と同じくらいの長さの尾状です。
マツの花に似た円柱状になります。
ミニトウモロコシのような印象です。
(写真:花粉放出前)
花粉を放出すると、隙間が見えてきます。
(写真:花粉放出後)
2つ付くマキの実(イヌマキ/ラカンマキ)
マキは、雌雄異株(しゆういしゅ)で、雄株(おかぶ)と雌株(めかぶ)があります。
(※実をつけるのは、雌株(めかぶ)です。)
2つの実がくっついている特徴的な果実です。
初秋の9~10月頃、マキの木(イヌマキ/ラカンマキ)の雌株(めかぶ)に実が付きます。
串団子のように2つ連なっていて、それぞれ違う色になるのが特徴です。
イヌマキとラカンマキの違い・見分け方
「イヌマキ(犬槙)」と「ラカンマキ(羅漢槙)」、どちらもマキ(槙)の木です。違いを一言でいうと、ラカンマキは「イヌマキ」の小型種で、葉も実も樹高も小ぶりです。
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イヌマキ(犬槙)
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イヌマキの葉 特徴
葉が長めで、広がるように付きます。
ラカンマキ(羅漢槙)
葉の特徴
ラカンマキは「イヌマキ」の変種で小型種です。実も小ぶりです。
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葉の長さは4~8㎝程度の短かめで、やや上向きに育ちます。
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ラカンマキの葉 特徴
ラカンマキは密に茂ります。樹高も小ぶりです。 (「イヌマキ」の小型種です)
葉は短めで、やや上を向いて育ちます。
生垣のマキ 樹形(イヌマキ/ラカンマキ)
マキ(槙)の生垣
若い枝は柔らかく、刈り込みにも耐え、好みの樹高、樹形に仕立てることができます。
マキの生垣は、基本的に四角形の樹形に刈り込みます。
生垣の剪定(イヌマキ/ラカンマキ)
伸びすぎた枝や葉が密集すると病気や害虫の発生リスクが高まります。
槙(マキ)は、年2回剪定をします。
毎年、春(4~6月頃)と秋(9~10月頃)が適期です(地域によります)
寒さに弱い性質があり冬の剪定は避け、晩秋までには終わらせるようにします。
(写真:マキの生垣 剪定)
マキの生垣 刈り込み剪定
風通しや日当たりを良くします。病害虫発生の予防にもなります。
マキ(イヌマキ/ラカンマキ)の伸びすぎた枝や混み合っている枝を間引きます。
古い葉や、変色した葉は、取り除きます。
株元に生えてくる細い枝も取り除きます。
向こうが透けるような感じで、不要な枝や枯れ込んだ箇所があれば間引きます。
2つの実がくっついている果実(イヌマキ/ラカンマキ)
種子(しゅし)と花托(かたく)
秋、9月にもなると実が付きはじめます。
2つ連なっている果実です。
先端の緑色で白い粉をまぶしたような部分を種子(しゅし)といいます。中に種が入っています。
種子(しゅし)は有毒物質が含まれているため食べられません。
後ろ側に付いているのは、花托(かたく)です。(※花床(かしょう)とも呼ばれます)
花托(かたく)は、食べれます。
熟すと赤紫色になります。やや甘味がある味です。鳥さんも食べにきます。
2つの実(種子と花托)は串団子のように中(花托の中心)に軸があり、くっついています。
マキの冬越し(イヌマキ/ラカンマキ)
マキの木(槙の木)は、常緑性の針葉樹です。
一年中葉があります。
暖地で育つ樹木・寒さに弱い
-10度の気温でも耐えるほど耐寒性は強いとされていますが、もともと暖地で育つ樹木です。寒冷地の地植えは厳しいです...。
寒さに弱いので、関東以北ではやはり育ちにくいです。
(写真:春 マキ(槙)の木の花)
山崎造園は、庭木の植栽・剪定・手入れ、外構・エクステリア工事の造園専門業者です。
高所作業、伸びすぎた木の伐採、垣根の設置・撤去・植え替え、アカマツ(赤松)・クロマツ(黒松)、ごようまつ(五葉松)マキ(槙、イヌマキ、ラカンマキ)の手入れ・年間維持管理についてもお気軽にご相談ください。
高級庭園樹の植栽・剪定・手入れ
台杉がある庭 |
マキの木がある庭 |
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樹形を整えて鑑賞する庭木 高級庭園樹 シロスギの台杉仕立て |
樹形を整えて鑑賞する庭木 高級庭園樹 ラカンマキの庭木 |
優雅で繊細な姿の台杉です。台杉は、1本の幹から3~5本の立ち木がまっすぐ伸びるその姿に魅了されます。 |
主要地域 :造園工事も対応いたします!
兵庫県宍粟市内(一宮町、山崎町、千種町、波賀町)、姫路市、たつの市、揖保郡、佐用郡、神崎郡、朝来市、福崎町、他 ,
高砂市、加古川市、太子町、相生市、赤穂市、加西市、小野市、加東市、三木市、西脇市、明石市、播磨町、稲美町、市川町、神戸市 )
マキの木(イヌマキ)の実
2022.10.20
マキ(槙)は、イヌマキとラカンマキがあり、似ています。
葉がやや開きぎみで大きくこれはイヌマキです。
実(み)は、雌株(めかぶ)に付きます。
面白い形です(笑)ほんとお団子みたい! 串刺し団子状に付いてます。
これから~12月にかけて熟していきます。
9-10月 宍粟市周辺の見どころ
宍粟市は兵庫県中西部に位置し、地域の人々により守り育てられている“豊かな自然”や、
四季折々の花が咲き誇る“花の名所”が各地にあります。
宍粟市周辺のおすすめ観賞スポットにも是非訪れてください。

~兵庫の巨樹・巨木100選~
県内最大級の「イヌマキ」
伊丹市・中野稲荷神社 (いなりじんじゃ)
兵庫県伊丹市北部、中野北(中野稲荷神社)にある「イヌマキ」が見事100選に選ばれました。
一般的に庭園などで古木が見られるがこの大きさは稀です。兵庫県下でも最大級のイヌマキです。
・場所:兵庫県伊丹市中野北2丁目27番地
・詳しくは→中野稲荷神社のイヌマキ
(伊丹市のホームページ)
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