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ハーブがあるお庭・ローズマリーの特徴・剪定・手入れ・種類の違い・育て方
ローズマリー(Rosemary)は、地中海沿岸地方原産のハーブです。針葉樹のような短い葉と、スッキリとした爽やかな(さわやかな)強い香りが特徴です。地植え(庭植え)や鉢植えで育てることができます。
ローズマリーは一年を通して緑色の葉が付いている常緑低木です。
ローズマリーは、シソ科マンネンロウ属の常緑低木(じょうりょくていぼく)です。一年中緑色の葉をつけています。
(地植え(庭植え)の立ち性ローズマリー)
常緑低木は、庭の狭いスペースにも植栽できます。
ローズマリーの開花期間は長く、11月から5月まで花を咲かせ、見頃は春と秋です。
ローズマリーは、開花期間が長く11月から5月まで青紫色の小さな花を咲かせます。一番の見頃は春と秋です。四季咲きのローズマリーは、日当たりや環境が良いと真夏と真冬以外は一年を通して花が楽しめます。(夏も開花する品種があります。)
(ローズマリーの満開期)
(写真:ローズマリーがあるお庭)
ローズマリーの見頃
ローズマリーの花は真冬と真夏以外は一年を通して、小さな花がポツポツと咲きます。花が枝にいっぱい付く最盛期は、春と秋です。
地域の気候や品種にもよりますが、春は4月~5月頃、秋は10月~11月頃のローズマリーはとくに沢山の花が咲きます。
リップ状の「唇形花」をつける、シソ科のローズマリー
ローズマリーは、葉の付け根に1cm程度の唇形花(しんけいか)を咲かせます。唇形花のカタチはシソ科の特徴です。
(写真:ローズマリーの花)
ローズマリーの花姿・唇形花
ローズマリーの花は、上下に分かれた唇(くちびる)のようなカタチをしています。
ドレスのようなフリルが印象的なローズマリーの花姿
花が開いた唇状(しんじょう)は、上唇が2裂で下唇が3裂、下唇が大きくフリルのように開き、上開きの基部からは2本の雄しべと1本の雌しべが湾曲して突き出しているユニークなカタチです。
ローズマリーの先端部から抽出される葉油
ローズマリーは葉が沢山茂ります。葉の先端部には精油(せいゆ)が多く含まれています。 古くから食材、香料、消臭、防虫作用など料理や生活の中で利用されています。
ローズマリーの先端部の葉
ローズマリーの先端部の葉は、香料の食材としても多用されており、魚介や肉料理の風味付けなどにも使われます。
ローズマリーの葉は肉厚で革質です。
ローズマリーの葉は、幅が細く小さい葉ですが、やや肉厚で革質です。
しおれにくく、水分を多く含んでいます。
ローズマリーの葉
ローズマリーの葉は、幅が2~3cm程度の細長い線形で対生につきます。
濃淡のコントラストが特徴なローズマリーの葉
ローズマリーの葉の表面は光沢があり、裏面は綿状の毛が密生していて、遠くから見ると濃淡のコントラストが銀灰色に見えます。
ハーブの代表格・ローズマリーを植栽
ローズマリーは育てやすい宿根草のハーブです。 庭に1株あると重宝します。
ローズマリーの植え付け適期
ローズマリーの植え付けは、年2回の適期があります。
根が活発になる4月から5月か、9月から10月頃に植え付けます。
清々しい強い香りが特徴のローズマリー
ローズマリーは名前に “ ローズ ” と付いていますが、バラの香りはしません。
(写真:収穫したローズマリーの葉)
ローズマリーの香り
ローズマリーは、ミントのような スーッ とした清涼感がある爽やか(さわやか)な強い香りがします。
。(*˘︶˘*).。
ローズマリーは、イタリア料理には欠かせないハーブです。
ローズマリーの楽しみ方・デトックスウォーター
ローズマリーの葉を料理の香りづけにしたり、お茶に入れたり、紅茶(ハーブティー)にして楽しまれる方も多いです。
(レモンとローズマリーのデトックスウォーター)
※デトックスウォーターは、フルーツやハーブなどを水に浸して作るウォーターです。
ローズマリーの葉をお湯で浸出
摘みたてのローズマリーの葉をお湯に(1~2枚程度)少量入れるだけでも十分な程、香り高いです。
虫よけ芳香・ローズマリーの香り
ローズマリーの香りには、防虫作用がある成分が多く含まれています。様々な防虫剤に使われています。
(写真:地植え(庭植え)ローズマリー)
虫たちが苦手なローズマリーの香り
ローズマリーの香りには、蚊などの害虫を遠ざける効果があり、剪定後の枝をベランダに吊るしたり、乾燥させてポプリにしたり、玄関横や窓際近くに植える(置くと)虫よけになります。
ローズマリーの異なる性質・種類の違い
ローズマリーには立ち性、匍匐性、半匍匐性の3つの種類があります。性質が異なります。
・立ち性 もっとも一般的なのは、上に向いて直立に成長する立ち性(たちせい)のローズマリーです。立ち性ローズマリーは、直立性や木立性とも呼ばれます。 |
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・匍匐性 匍匐性(ほふくせい)のローズマリーは、地面を這うように伸び、枝先が垂れるように成長します。匍匐性ローズマリーは、這性(はいせい)や矮性(わいせい)とも呼ばれます。 |
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・半匍匐性 半匍匐性(はんほふくせい)のローズマリーは、立ち性と匍匐性の両方の性質を持っています。横に広がりながら上にも伸び、くねるように成長します。半立ち性や半木立とも呼ばれます。 |
立ち性ローズマリーの背丈
地植え(庭植え)の立ち性ローズマリーは、苗を植え付けてから2~3年で腰高に成長します。幅は1mを超え、広がるように大株になります。
(写真:立ち性ローズマリーの地植え(庭植え))
立ち性ローズマリーは、鉢植えでも育てられますが、地植え(庭植え)向きです。
ローズマリーの樹形・種類の違い・見分け方
ローズマリーは品種によって性質が異なり、育ち方が違います。
立ち性/直立ち性 | 匍匐性/這性 | 半匍匐性/半立ち性 | ||
上に向いて直立に伸びる、茎が立ち上がるタイプ | 地面を這うように伸びる、垂れるように育つタイプ | 横方向にも上方向にも伸びる、うねるように育つタイプ |
ローズマリーの葉の大きさ
ローズマリーの葉の大きさは、品種によってまた成長年数や剪定頻度によっても苗によって異なる傾向にありますが、立ち性のローズマリーは葉が大きめです。匍匐性のローズマリーは葉が比較的小さめです。
(ローズマリーの葉の違い)
上に伸びる、立ち性ローズマリー
立ち性(たちせい)タイプのローズマリーは、茎(枝)が直立する性質で上に伸びます。(※直立ち性や木立ち性とも呼ばれます。)
立ち性ローズマリーの背丈
立ち性(たちせい)ローズマリーの背丈は、100~200cm程度の高さに成長します。
大株に育つ、地植え(庭植え)の立ち性ローズマリー
立ち性ローズマリーは、枝が太めで丈夫です。敷地の境界垣として、生け垣風に育てることもできます。
茎が立ち上がる、鉢植えの立ち性ローズマリー
立ち性(たちせい)ローズマリーの若い枝は、比較的生長が早く、植えつけてからあっという間に30cm~40cmは生長します。
這うように伸びる、枝垂れる、匍匐性(ほふくせい)/這性(はいせい)/矮性(わいせい)ローズマリー
匍匐性(ほふくせい)タイプのローズマリーは、地面を這うように伸び立ち上がらない性質が特徴です。枝垂れるよう育てることもできます。(※這性(はいせい)や矮性(わいせい)とも呼ばれます。)
匍匐性(ほふくせい)ローズマリーの開花
匍匐性(ほふくせい)/這性(はいせい)/矮性(わいせい)ローズマリーは四季咲きが多いです。
匍匐性(ほふくせい)ローズマリーの開花時間は、11月~5月の間、春から初夏にかけて秋頃まで咲きます。
吊るして育てる、匍匐性(ほふくせい) のローズマリー
匍匐性(ほふくせい)/這性(はいせい)/矮性(わいせい)ローズマリーの背丈は、20cm~30cm程度の高さで枝垂れます。
吊り鉢・ハンギングバスケットで育ることもできます。
雑草対策になる、地植え(庭植え)の匍匐性/這性/矮性ローズマリー
匍匐性(ほふくせい)のローズマリーは、地面を這うように枝が伸びます。
(庭を緑で埋め尽くす匍匐性ローズマリー)
匍匐性/這性/矮性ローズマリーの葉は、短めで小さいです。グランドカバーにも使われています。雑草対策になります。
適宜剪定して風通しのよい状態を保ちます。
ローズマリーの絨毯(じゅうたん)・匍匐性ローズマリーのグランドカバー
グランドカバーにする低木の植物は、なるべく水やりをしなくても育ち、一年中きれいな葉で、葉と花が小さめで、夏の暑さにも強く耐暑性があり、剪定に強く、程よい繁殖性があり、芽吹きが良い植物がおすすめです。
グランドカバーにする匍匐性ローズマリーは、枝を短めに育て脇枝を増やしていきます。
塀(へい)の壁面緑化にも使われる、匍匐性(ほふくせい) ローズマリー
匍匐性(ほふくせい) ローズマリーは、石垣や塀から垂れるように育てることができます。枝垂れる枝は、地植えだと1mを超える長さになります。
立ち上がりながら横にも伸びる、半匍匐性(はんほふくせい)/ 半立ち性(はんだちせい)のローズマリー
半匍匐性(はんほふくせい)のローズマリーは、立ち性と匍匐性の両方の性質をもっています。(※半立ち性(はんだちせい)や半木立とも呼ばれます。)
枝がくねるように成長する、半匍匐性(半立ち性)のローズマリー
半匍匐性(半立ち性)ローズマリーは、生長し始めは上に伸び、ある程度生長すると少し垂れて横に広がり、枝がくねるように成長します。
横にも上にも広がる、半匍匐性(はんほふくせい)/半立ち性ローズマリー
半匍匐性(半立ち性)ローズマリーの背丈が低いうちは、ふわっと横に広がるような樹形になります。
半匍匐性ローズマリーの鉢植え栽培
半匍匐性(半立ち性)ローズマリーがある程度成長したら地植えするの良いのですが、鉢植えでも育てることができます。
年々大き目の鉢に植え替えや株分けをしていきます。
地植え(庭植え)の半匍匐性(はんほふくせい) /半立ち性ローズマリー
半匍匐性(半立ち性)のローズマリーは、横方向にも上方向にも伸び、うねるように育ちます。
(地植えの半匍匐性(半立ち性)のローズマリー)
枝がくねるように伸びる半匍匐性(はんほふくせい)のローズマリー
地植え(庭植え)した半匍匐性(はんほふくせい)ローズマリーは、株が大きくなるにつれて枝が広がり、くねるように伸びていきます。
半匍匐性(半立ち性)ローズマリーの成長
半匍匐性(はんほふくせい)のローズマリーは、背丈が50cm~1m近くに成長し、躍動感のある樹形が特徴です。
ローズマリーは、日当たりのよい乾燥した場所を好みます。
ローズマリーは湿気を嫌い、やや乾燥ぎみに育てます。日当たりと水はけのよい土壌を好みます。
ローズマリーは半日陰でも育ちますが、直射日光が当たる場所に置かれる方も多いです。
日当たりがよくない場所では、花つきが悪くなります。
ローズマリーに適した土づくり
ローズマリーを植え付け・植え替えする際は、適した土作りがその後の手入れに影響します。ローズマリーは弱アルカリ性の土を好みます。酸性が強い土や過湿を嫌います。
ローズマリーを地植えする場合は、堆肥や腐葉土をすき込んで耕しておきます。
鉢植えの場合は、市販のハーブ用培養土がおすすめです。
鉢植えのローズマリーの葉が変色!?葉の先が枯れてきた・・・!?
(鉢植え・プランター等で栽培)
ローズマリーの根は、年々成長します。何年も同じ鉢の中で育てていると、根が鉢の中でぐるぐる巻きになって根詰まりを起こします。
葉の先が変色
鉢植えのローズマリーが根詰まりを起こすと、葉先が枯れたように変色してきたり、鉢底や土表面から根が出てくることもあります。
地植え(庭植え)のローズマリーが下から黄色く変色!?根詰まりかも・・・。
(地植えで栽培)
ローズマリーの根は、地植えでも密生していると、土の中で根詰まりを起こします。
株の中が変色
ローズマリーの根は年々株が成長し、密生していると、根(ね)も土の中で犇めき(ひしめき)合っています。
ローズマリーが根詰まりを起こすと、株の中が黄色く変色してきます。
ローズマリーの花後の手入れ
ローズマリーの剪定は、花後が適期です。新芽が出やすい5月下旬~6月上旬が最も適しています。花後すぐは、刈り込みができる時期です。
(地植え(庭植え)の立ち性ローズマリー、花の終わり)
強剪定を行う際は、枯れた枝や不要な枝を切り落とします。
花が沢山咲いた後、そのままにしておくと梅雨に入り、病気や害虫の原因になります。
(鉢植え栽培の立ち性ローズマリー、花の終わり)
花が咲いていた少し下で切ります。必ず緑色の葉を残しておきます。
ローズマリーの剪定・枝を切る位置
ローズマリーの枝を切る際は、枝の脇芽(分かれ目)から切る方法と、枝の途中で切って枝を増やす方法があります。
(半匍匐性のローズマリー)
枝の脇芽(分かれ目)から切る方法
ローズマリーの枝分かれで切ったところで切ると、そこから脇芽は出てきません。
枝を透かし内部まで日光が十分に入るように風通しを良くしておきます。
枝の途中で切って枝を増やす方法
ローズマリーの枝を増やしたい場合や、ボリューム感を出したい、膨らみが欲しい時は、枝の途中で切ります。切ったところから脇芽が出て、枝が増えます。
枝分かれしたローズマリーの枝
ローズマリーを枝の途中で切ると、そこから枝が伸びてまた枝を切るとどんどん枝が増えていきます。
ローズマリーの枝数が増える、枝先ばかり切った樹形・・・。
ローズマリーの枝を途中で切ると、そこから新たに脇芽が伸びてきます。これがまた嬉しいやら枝数が増えて広がっていきます!!
ローズマリーの表面ばかりの枝を切っていると、枝先が膨らんで重みで倒れてしまい、少々不格好な裾広がりな樹形になります・・・;。
ローズマリーの枝を切って、また切った、乱れた樹形・・・。
ローズマリーの枝は、分かれ目で切る方法と、途中の枝を切る方法があり、どちらも取り入れて切ってしまうと、ヘンテコな樹形になりがちです。
樹形の乱れ
ローズマリーの枝を途中で切って枝分かれした枝をまた切っていくと、立ち性なのか半匍匐性(半立ち性)なのかさえ分からないような樹形になります。
枝を切って料理やハーブティーを楽しんだりもできますが、枝を切る位置を適当にはしないようにします。
ローズマリーの樹形が乱れた際は、一度切り戻し剪定をすることで新たな樹形に育てることができます。
ローズマリーは湿気を嫌います。茎や葉が密集していると蒸れます・・・。
(這うように伸びる匍匐性ローズマリー)
ローズマリーは葉が密に茂ります。
ローズマリーの茎や葉が密集していると株の中が蒸れてしまいます。
ローズマリーは湿気を嫌います。
枝が密になってきたら、剪定して風通しの良い環境にします。
匍匐性ローズマリーの株の中が枯れたように変色?!枝が腐っていく?!
匍匐性ローズマリーは、枝を垂れるように育てることができます。生育が旺盛で枝や葉がよく茂ります。放置では、株の中が密になり変色してきます。そのうえ見栄えも悪くなります。
(株の中が蒸れている匍匐性ローズマリー)
(枝が腐っていく匍匐性ローズマリー)
匍匐性ローズマリーの枝が覆い茂ると株の中が過湿状態になり、病気・害虫・枯れ・根腐れ等を引き起こします。
枯れてしまった枝や混みあっている枝はバッサリ切り落として新しい枝を育てます。
ローズマリーは剪定が欠かせません。暑さよる蒸れを防ぎ、梅雨前には刈り込んで風通しを良くしておきます。
立ち性ローズマリーの下枝が伸びてくる?!
立ち性ローズマリーは、株元の下枝が伸びてきます。下枝を残しておくと茂り過ぎてしまい、風通しも悪くなります。地面に付いている枝からは根が出て樹形が乱れます。
(立ち性ローズマリーの株元)
(下枝が伸びた地植えの立ち性ローズマリー)
立ち性ローズマリーがある程度成長すると、下枝が伸びて膨らむような樹形になりがちです。
株元あたりの下枝は剪定して落とします。
(下枝が伸びた鉢植え栽培の立ち性ローズマリー)
鉢植えの立ち性ローズマリーも下枝が伸びてきます。
膨らみを出したい時は下枝を伸ばします。
必要なかったら伸びてくる下枝は適度に剪定してすっきりさせておきます。
ローズマリーが全体的に黄色く変色?!過湿による枯れかも・・・!?
ローズマリーは湿気を嫌い、乾燥気味に育てます。梅雨や秋雨の時期など長雨が続くと、葉が茶色く枯れてしまうことがあります。
全体的に黄化
ローズマリーは水やりしすぎると株が弱り枯れてしまうことがあります。
また植える場所の近くに川や水辺があると、常に水分の多い環境となり過湿による枯れの原因にもなります。
地植え(庭植え)大株になったローズマリーの株の中が黄色く変色?!根詰まりかも・・・。
ローズマリーは生育が旺盛で、地植え(庭植え)だと1mを超える高さに成長します。大株になったローズマリーは、挿し木などで株を新たに育てていくか、親株から子株を2株3株に分けて移植します。
ローズマリーは、寿命も長く10年~20年、環境や手入れ次第で30年以上育つ樹木です。
株分けできますが、ローズマリーは移植に弱く、うまく根付けないこともあります。根はできるだけいじらないようにします。
地植え(庭植え)ローズマリーの植え替え
ローズマリーの株分けや植え替えは、年2回の適期があります。夏の高温多湿時期を避けた春と秋が適しています。
(立ち性ローズマリーの大株)
地植え(庭植え)の植え替え時期
ローズマリーの植え替えに適しているのは春です。
生育が盛んになる4月上旬が地植え(庭植え)の植え替えに最も適しています。
秋の植え替え
ローズマリーは、秋も根が活発になるため、春を逃した際は、9月~10月にも植え替えできます。
ただ、近年の温暖化現象は秋でも気温が高いうえに秋雨の影響で高温多湿になり、成長が弱ってしまうことから、植え替えは春に行う方が多いです。
ローズマリーの葉をまとめて収穫
ローズマリーの葉は、枝先を茎ごと切り取って収穫します。植え替えや剪定を行う際、ローズマリーの葉をまとめて摘んでおきます。
摘んだ葉の保管
ローズマリーの葉は、2~3か月の間、冷凍保存して使えます。
ローズマリーの枝は固いです。摘む時も剪定ばさみを使用します。
鉢植え栽培しているローズマリーの植え替え
ローズマリーは生育が旺盛です。根(ね)もかなりハリます。鉢植えの場合、植え替えをしないままでは根詰まりをして徐々に弱っていきます。
(植え替えた立ち性ローズマリー)
鉢植え栽培の植え替え時期
鉢植えやプランター等で栽培しているローズマリーは、2~3年に1度は植え替えをするのが理想です。
現在使っている鉢のサイズより一回り大きいサイズに植え替えます。
ローズマリーは成長するにつれて木質化します。
茎が固く木のようになることを「木質化(もくしつか)」といいます。ローズマリーは、立ち性、ほふく性、半ほふく性のタイプがあり、いずれも常緑でいずれも成長するにつれて茎が茶色く固くなっていき枝が木質化します。
(木質化したローズマリーの枝)
ローズマリーの木質化
ローズマリーの枝が若いうちは緑色ですが、枝が古くなると下葉が落ちて木質化してきます。
木質化した部分は茶色くカサカサになり硬い枝になります。
ローズマリーは低木です。
木質化の状態によってはそのまま育てますが、木質化が進むと幹のように太くなっていきます。
(木質化したローズマリーの株)
ローズマリーの枝の更新
木質化した枝は、枝分かれている根元から切り落とし、若い枝を伸ばしていきます。
(※注意)主枝の部分をバッサリ切ってしまうと新芽が出てこなくなることがあります。幹が棒状になるような切り方は避けます。
(木質化したローズマリーの太い枝)
木質化した枝
木質化して古くなった枝からは、ほとんど花が咲きません・・・。
木質化の対処は、枝の長さを短くして「切り戻し」剪定をするか、枝を切り落として「挿し木」にして新たな株を作るかのどちらかになります。
(木質化した鉢植え栽培のローズマリー)
木質化した株の切り戻し剪定
ローズマリーは、枝を切ったところから枝分かれして伸びていきます。
枝を切る際は、必ず緑色の葉を残して、その上を切ります。
ローズマリーの樹形の乱れ、剪定の仕方でモサモサになります。
ローズマリーが「大きくなりすぎて困った」、「モサモサで手が付けられない」というお話しもよくお聞きます。ローズマリーの表面の枝を切り続けていると、樹形が乱れ手が付けられない状態になります。
ローズマリーは、枝先を切ると、そこからまた脇芽が出てきます!!
切ったところから枝が伸び、その枝先をまた切ると枝がどんどん分枝していきます。
枝分かれで切るローズマリーの間引き剪定
ローズマリーが伸び過ぎて草姿が乱れたり、茂り過ぎて困るという場合は、枝分かれのギリギリの位置で切るようにします。
全体を、透かすように間引き剪定をします。
枝分かれで切ったところから脇芽は出てきません。モサモサした状態を軽減できます。
ローズマリーの花がほとんど咲かない・・・!?葉がポロポロ落ちていく・・・。
ローズマリーの「花が咲かない(付かない)」、「葉っぱが枯れてきた」というお話しもよくお聞きします。 ローズマリーは放置していると自由奔放に伸び樹形も乱れます。ローズマリーの枝や葉が茂り過ぎると、株の中が蒸れた状態になります。
(花がほとんど咲かない、放置のローズマリー)
ローズマリーは過湿になると、葉が茶色く変色してポロポロと落ちていくことがあります。
茂り過ぎた枝を剪定し不要な枝を減らして新芽を伸ばしていきます。
ローズマリーの増やし方・挿し木
ローズマリーは、種まきや苗植え、挿し木や茎伏せ(くきふせ)、株分けでも増やすことができるハーブです。
挿し木に適した時期は、一般的には4月~5月か、9月~10月頃の気候が穏やかな時期です。真夏や真冬は挿し木に向かず、枯れてしまうことがありますので避けます。
(新しい株を育てる)
挿し木
茎ごと切り、土に挿す部分は葉を摘み取って土に埋めます。
枝分かれさせたい場合は、先端を切っておきます。
ローズマリーの挿し木・水に付けておくだけで発根します。
(写真:ローズマリーの根が沢山出ています)
水耕栽培
先端部の若い枝先を、7~10cm程度に切り、葉を下半分以上落としてから水に挿しておきます。
水栽培(水耕栽培)のローズマリーの挿し木は成功率が高く、水に付けておくだけで1ケ月くらいで発根します。
ローズマリーは、ハーブの寄せ植え栽培も楽しめます。
ハーブを寄せ植えする際は、同じ性質を持ったもの同士にして環境を合わせます。ローズマリーは過湿に弱いハーブです。排水性の良い土を使用します。ハーブの土は通常の土に比べて水はけが良く、水やりをしても水がサッと抜けます。
ローズマリーがあるお庭
ローズマリーを料理に使う際、使う枝だけ少し摘むのは、季節を問わず行えます。
(匍匐性/矮性ローズマリーの栽培)
(立ち性ローズマリーの満開)
(匍匐性/矮性ローズマリーの満開)
(立ち性ローズマリーの鉢植え)
ローズマリーは花後に種がつきます。
ローズマリーは、挿し木で殖やすのが一般的ですが、種が採れます。種まきから育てることもできます。
ローズマリーの花が終わった5月下旬頃、または秋咲きなら寒い時期(1月頃)に種をつけます。
ローズマリーの種を収穫
ローズマリーの種はとても小さいです。乾燥して茶色になっていきます。
茶色なるとこぼれ落ちたり、風に吹き飛ばされます。
ローズマリーは乾燥気味に育てます。
ローズマリーは地中海沿岸原産の植物です。乾燥に強く多湿を嫌うハーブです。水を与えすぎると株が弱ります。乾燥気味に育てます。
(水はけがよいアルカリ性の土壌づくり)
ローズマリーの水やり
地植え(庭植え)の場合、水やりは基本的に雨水だけで十分ですが、極端に乾燥している場合は水やりします。
雨が続くと根腐れを起こしてしまうこともあり、水はけの良い環境で育てます。
ローズマリーが枯れた?!根腐れかも?!水はけが悪い、日照不足
排水の悪い環境では根腐れを起こしてしまいます。ローズマリーが根腐れすると茶色く変色していきます。根腐れの原因は、土壌の水はけが悪い、日照不足、高温多湿などの環境要因が考えられます。
(全体的に枯れたローズマリー)
枯れたローズマリーの復活
枯れたローズマリーを復活させるには、状態によって異なります。
部分的に枯れている場合は、枯れていない緑の葉が残っている枝を「挿し木」にして新たな若い株を作ることができます。
全体的にすべて枯れてしまっている場合は、復活が難しい状態ではありますが、ハーブは丈夫な植物です。地上は枯れたように見えても根(ね)が生きていれば、春または秋に新芽が出てきます。
(ローズマリー畑)
ローズマリーの楽しみ方・ドライフラワー
ローズマリーは香りが強いハーブです。料理やお茶、香料などに使えるほか、ドライフラワーにして楽しめます。
ローズマリーを束ねて、風通しの良い場所に吊るして乾燥させます。
切り取った枝をそのまま吊るして楽しむこともできます。
約2~3日程度でカリカリに乾燥したら出来上がりです。
乾燥しても香りが残っています。
山崎造園では、お庭の設計から施工、塀の設置・撤去、新築住宅の造園、建て替えやリフォームに伴う庭工事、庭の水まわり工事など建物周辺の工事全般承っております。
ローズマリーが葉ばかりで花が咲かない、ボサボサに伸びている、剪定してもまとまらない、 茎が木質化して幹のようになっている、 巨大化(大きくなりすぎて)手に負えない 等、お庭の環境でお困りの際はお気軽にお声掛けください。
主要地域 :造園工事も対応いたします!
兵庫県宍粟市内(一宮町、山崎町、千種町、波賀町)、姫路市、たつの市、揖保郡、佐用郡、神崎郡、朝来市、福崎町、他
高砂市、加古川市、太子町、相生市、赤穂市、加西市、小野市、加東市、三木市、西脇市、明石市、播磨町、稲美町、市川町、神戸市、他 近畿周辺 )
ハーブの香りが楽しめるお庭づくり
【施工事例】マンションの共同スペースにハーブを植栽しました。
(匍匐性ローズマリーの壁面植栽)
3種類のローズマリー・マンネンロウ(迷迭香)
2023.12.23
これは「マンネンロウ(迷迭香)です」といっても、ピンとこない人も多いかと思います。「ローズマリーです!」といえば、大半伝わります。
ローズマリーは、立ち性、匍匐性、半匍匐性の3つの性質があります。
ここは人通りが多い公共施設にある花壇です。設置されているプランターの形状に合わせて、育ち方が異なるローズマリーを植えています。
高さが低い四角形のプランターには、上に直立して伸びる立ち性ローズマリーです。 六角形の広いプランターには、横に広がりながら上にも伸びる半ほふく性ローズマリーです。 高さがあるプランターには、垂れるように育てることができる匍匐性ローズマリーです。
匍匐性(ほふくせい)ローズマリーの植栽
2020.04.11
とても元気が良く、愛情たっぷり♪手入れされている匍匐性(ほふくせい)のローズマリーです。
ローズマリーの匍匐性(ほふくせい)は、背丈が低く20cm~50cmで、枝が這うように垂れるように伸びていきます。
半匍匐性/半立ち性ローズマリーの剪定前と剪定後
2017.04.16
先月(3月)頃からチラホラ咲き出し、4月にはいると蕾が一気に開きました。
このローズマリーは去年まで背丈が1m以上に巨木化した状態でした・・・。
ローズマリーの枝をそのつど切っていたらどんどん大きくなったそうで、枝が盛んに分枝して四方に伸びて乱れた樹形をしていました。
ローズマリーの枝は、途中を切るのではなく、枝分かれしている所で切ることをおすすめしました。
宍粟市周辺の見どころ
宍粟市は兵庫県中西部に位置し、地域の人々により守り育てられている“豊かな自然”や、四季折々の花が咲き誇る“花の名所”が各地にあります。 宍粟市周辺のおすすめ観賞スポットにも是非訪れてください。
宍粟市のアンテナショップ
ふるさと宍粟PR館「きてーな宍粟」
「ふるさと宍粟PR館 きてーな宍粟 」は、宍粟の観光情報や定住情報の提供のほか、宍粟で採れた新鮮野菜や特産品を販売している宍粟のアンテナショップです。
2016.1.14 きてーな宍粟 に行ってきました!
地元の情報誌や 新聞で紹介されたこともあって知っている人も多いようです。次から次に野菜をもとめる人でいっぱいでした。宍粟の自然や野菜のお話しもお聞きできました。
(写真:店頭販売している宍粟の野菜たちです。お店の人にお願いして写真を撮らせてもらいました。(^^)
・ 場所 : 兵庫県 姫路市綿町104番地 |
姫路みゆき通りで営業していた「ふるさと宍粟PR館“きてーな宍粟”」は、2016年(平成28年)7月29日に神姫バスターミナル(神姫ビル1階)に移転しました。 |
6月・赤い実の果樹木・落葉樹 ジューンベリー(アメリカ采振木) |
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11月・落葉低木 黄色く黄葉するクロモジ |
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9月・庭園樹 槙の庭木・生垣 マキの木(イヌマキ/ラカンマキ) |
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6月・白い花が咲く和風の庭 夏椿(ナツツバキ)・沙羅の木(シャラノキ) |
9月・葉は花を見ず、花は葉を見ず 彼岸花(曼珠沙華・ヒガンバナ) |
12月・冬の花壇 ハボタン(葉牡丹) |
8月・秋の花壇 韮(ニラ)の花・ハナニラ |
9月・庭の手入れ 芝生・庭に生える キノコ(毒キノコ) |
7月・夏の花壇 ミニひまわりの花壇・栽培 |
8月・甘くやさしい香りの樹木 三大香木の金木犀(キンモクセイ) |
6月・梅雨~初夏の花 ヤマボウシ(山法師) |
5月・庭の手入れ・雑草対策 どくだみが大量に繁殖?! |
5月・春の花壇 ムスカリ(ムスカリー) |
4月・散房花序に咲く花・多年草と一年草イベリスの違い 宿根イベリス |
4月・剪定・枝の処理 サクラ(桜)の木 |
1月・早春を告げる花木 梅の木(花ウメ)・サクランボの花 |
3月・冬から春の花壇 パンジー、ビオラ |
12月・サザンカとツバキの違い サザンカ(山茶花)の花 |
2月・ロウバイの植樹・花の見分け方 香りの花木・ロウバイ(蝋梅) |
10月・紫色の実が付く植物 ムラサキシキブ(紫式部) |
1月・長寿・幸福を祝う花 福寿草(ふくじゅそう) |
8月・サルスベリの花を再び咲かせる『2度切り』 サルスベリ(百日紅)の剪定 |
12月・冬の花壇・ミニシクラメン ガーデンシクラメン |
7月・樹皮がすべすべの樹木 サルスベリ(百日紅)の花 |
11月・生垣・庭木の植栽 ヒイラギ(柊) |
5月・花と実を楽しむ 姫りんご(姫林檎)の木 |
10月・紅葉を楽しむ イチョウの木(銀杏の実) |
2月・和が映える庭木 ツバキ(椿) |
9月・秋の花壇 アメジストセージ(サルビア) |
1月・香りを楽しむ ハーブの植栽 ローズマリー |
8月・夏の花壇 マリーゴールド |
12月・赤い実の縁起木 赤い実の千両,万両,百両,十両,一両 |
7月・果樹を育てる ブルーベリー(Blueberry) |
11月・生垣の紅葉 ドウダンツツジ(灯台躑躅) |
6月・雨の中を彩る花 紫陽花(あじさい) |
9月・秋の風物詩 巨大なススキ?パンパスグラス |
5月・梅雨に咲く花 菖蒲(アヤメ) |
8月・秋の七草 桔梗(キキョウ) |
4月・藤棚(パーゴラ)の設置・補修 フジの花・剪定・花後 |
7月・タカサゴユリ・シンテッポウユリの見分け方 テッポウユリ(鉄砲百合) |
3月・春の風物詩 菜の花(アブラナ) |
6月・色が変わる花 ランタナ(七変化) |
2月・下向きに咲く花 スノードロップとスノーフレーク |
5月・和風も洋風にも映える花 カサバルピナス(傘葉ルピナス) |
1月・門松のご注文・配達・引き取り 迎春(門松・お正月飾り) |
4月・雑草対策にもなる植物 シバザクラ(芝桜) |
12月・冬の庭に咲く白い花 プリムラ・シネンシス(雪桜) |
2月・春を告げる花 希少植物・セツブンソウ(節分草) |
11月・紅葉を楽しむ モミジ(紅葉・もみじ) |
1月・氷柱ができる植物 氷の花・シモバシラ(霜柱) |
10月・秋の風物詩 ススキ(芒・薄)・オギ(荻) |
12月・官兵衛飛躍の地・宍粟市 メグスリノキ(目薬の木) |
9月・秋の花壇 地植えのコスモス・手入れ |
11月・銀青色を帯びた葉色・クリスマスツリーの木 銀青色の針葉樹・プンゲンストウヒ |
8月・ヒマワリの役目・緑肥植物 ひまわり畑はなぜ? |
10月・花のある暮らし 秋色あじさい |
7月・香りを楽しむ庭 ミントの栽培・お困り事 |
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