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夏の終わり秋花壇 アメジストセージ(メキシカンセージ)
(別名:サルビアレウカンサ・メキシカンブッシュセージ・ベルベットセージ)
アメジストセージは、棒状に長く伸びた茎(くき)の先にまとまって穂のように花穂(かすい)をのばします。
宝石のような高貴な深い紫色、アメジストセージの愕(ガク)
8月下旬頃から長く伸びた茎の先に、萼(がく)がつき出します。
・萼(がく)
アメジストセージは、「紫色」というイメージが強いですが、この赤紫のふわふわした部分は、花ではなく萼(がく)です。
萼(がく)は、おしべとめしべを囲んでいる花びらの外側です。
萼(がく)の個々の部分を萼片(がくへん)といいます。
(写真:アメジストセージの萼片(がくへん))
短めの毛羽(けば)で覆われた愕(がく)は、フェルト生地(ベルベット)のような柔らかな手触りです。
アメジストセージは、「ベルベットセージ(Velvet sage)」とも呼ばれています。
思わず触ってみたくなります(笑)
「触ってみた!
」
o(*'0'*)o オォオオ~!ふわっふわです。まさにその名の通りベルベットでした。
アメジストセージの花
開花期:9月-11月
日差しが短くなる頃、紫色の萼(がく)から伸びるように 「白い花」 が出てきます。
(写真:萼(がく)から細長く出ているのが花です)
花期が長く、1~2ヶ月の間、花を楽しむことができます。
アメジストセージの花は、下の方から順に咲き始め、上の方が咲いた頃には秋の深まりを感じます。
・白い花
(※アメジストセージの学名は、「サルビア・レウカンサ(Salvia leucantha)」といい、 " レウカンサ " は「白い花の」と言う意味です。)
庭植え(地植え)のアメジストセージ
アメジストセージは鉢植えでも育ちますが、地植えすることが多く、根を十分張れる環境で育てます。
アメジストセージは、大株に成長し、沢山の花が咲くと見応えがあります。
(写真:アメジストセージの大株)
地植え(庭植え)ならではの存在感があります。
真っ直ぐに伸びない・・・横に傾いてしまうアメジストセージ
アメジストセージは茎(枝)が細いです。
花房が長く伸び、頭が重くなってくると、横に傾いていきます。
(写真:倒れるように育ったアメジストセージ)
横に成長したアメジストセージは、上には起き上がってきません・・・。
アメジストセージは、花茎が硬くなる性質がありますので折れやすいです。
倒れてくるのをなんとかしようと起こしても " ポキッ " と折れてしまいます・・・。
倒れる前に、早い段階で「支柱」を立てるなど工夫されているお宅も多いです。
アメジストセージの草丈を調整、低く育てる。
アメジストセージは場所を取ります。自由に育てていると生育が旺盛で手に負えなくなってしまいます。
台風や豪雨で倒れてしまうこともあります。
程良い高さで育てるためにも摘芯(てきしん)をして成長をおさえます。
(※摘芯(てきしん)は、芽先を摘み取って(先端を切って)上に伸びる成長を調整する剪定方法です。たくさんの花を咲かせる時にも行います。)
・摘心
アメジストセージの摘芯(てきしん)は夏までに!(←ここ大事なポイントです)
7月頃に短めに刈り込むと、秋には高さと広がりを調整できます。
(※摘心を梅雨前に行う方も多いです。)
夏以降に大胆な刈り込みをしてしまうと,,,、秋の花付きに影響してきますので注意してください。
ただ・・・アメジストセージは、摘芯(てきしん)すると脇芽が伸び、花が増えます。これがまた嬉しいやら枝数が増えて膨らむように広がっていきます!!
・植え替え
アメジストセージは生育旺盛で根詰まりを起こしやすいです。
立派に育ちますが株が込み合ってきます。
枝数が増え過ぎると・・・、年々花付が悪くなります。
生育が悪くなるようでしたら植え替えをしてください。
倒れないアメジストセージの育て方、支柱(しちゅう)を立てる
アメジストセージは公園でも植栽されています。
背が高く立派なアメジストセージの大株を見た時、(あれ?茎が倒れていない?と思ったことありますか?)
葉っぱがワサワサして一見分からないですが、よ~く近づいて見てみると「支柱(しちゅう)」が立っています。(あっ!やっぱりヽ(*゜∀゜*)ノ )
・支柱
アメジストセージは花房が長く伸び、頭が重くなって横に傾いていきます。
背丈が高くなる前に、支柱を立て(根元から半分くらいを)支えておきます。
(写真:上方向に育っているアメジストセージ)
アメジストセージの摘心(てきしん)と切り戻し、支柱(しちゅう)
アメジストセージの成長
アメジストセージは、株元からたくさんの茎を出し、横にも広がり、背丈が1mを超える比較的大型の植物です。
晩夏から晩秋にかけて花が咲きます。花の頭が重くなり、斜めに傾いてきます。
斜めに倒れるかのように伸びる花姿も「アメジストセージ」の魅力でもありますが、秋の花壇は台風の時期と重なり、背丈があるアメジストセージは、強風や豪雨で倒れることがあります。育てる環境に合わせて工夫していきます。
摘心(摘心)や切り戻しを行うと、
8月-10月の成長を調整できます。
・夏前に摘心(てきしん)する場合は、その時に支柱(しちゅう)を立てることをおすすめしています。
・夏前に切り戻し(剪定)を行う場合は、草丈 1/2 くらいまで刈り込みます。わき芽が育ち高さをひかえられます。
・花茎と葉っぱが成長して見苦くなってきたら、何度か摘心して、花後に思い切って刈り込みます。春先に植え替えをして下さい。
・フェンス横で育てる場合は、フェンスを利用してくくり付けると、支柱の役目にもなります。
アメジストセージの冬
秋に紫色のガクと白い花を咲かせたあと、花は落ち、冬は休眠します。
土から出ている部分は枯れます。冬に入る前に株元からバッサリ切り落としておきます。
・宿根草(しゅっこんそう)
アメジストセージは、宿根草(しゅっこんそう)です。 関東より南であれば冬に地上部が枯死しても、根はしっかり生きています。
※宿根草(しゅっこんそう)は、冬期に地上部の茎や葉や花が枯れても根が枯れずに残り、 春に再び芽を出す植物のことです。
アメジストセージは、寒さには弱いです。
氷点下にもなる地域では、冬越しするために株元にマルチングして凍結を防ぎます。
乾燥に強いけど多湿に弱いアメジストセージ
長雨で枯れてきた!?
植え替えする際は、土に「苦土石灰」を混ぜ込みます。
アメジストセージの原産地はメキシコです。暖かい地方ですので耐寒性は弱いです。
多湿を嫌い、乾燥した土と直射日光を好みます。
アメジストセージが、下から黄色く変色して枯れてきたら、マグネシウム不足か、根詰まりを起こしているかも?しれません・・・。
・マグネシウム不足
アメジストセージは、酸性の土壌が苦手です。水はけがよい腐植(ふしょく)質の多い土壌を好みます。
酸性雨(さんせいう)などが多い日本では...土の中が酸性に傾きマグネシウム不足になりがちです。
・根詰まりを起こしているかも・・・?
アメジストセージは、生育旺盛で根詰まりを起こしやすいです。植え替え(植え付け)する際は、土に「苦土石灰」を混ぜ込みます。
(※土壌の酸性度を調整する苦土石灰 の「苦土(くど)」は、「マグネシウム」のことです。)
長雨が続いた年は注意が必要です。
アメジストセージが、下から黄色く変色して枯れてきたら「マグネシウム不足」か「根詰まり」を疑ってみる!?植えするのも一つの方法です。
植物の性質に合った土壌づくり
※ハーブ系の植物
ハーブ類は酸性の土壌がすべて苦手かといえば...そうではありません。ハーブを代表する「ローズマリー」は弱アルカリ性を好みます。
アメジストセージの育て方
鉢植えと庭植えのどちらでも栽培できますが、庭植え(地植え)されている方が多いです。
・日当たり
アメジストセージは日当たりを好みます。植え付け後、数週間は水やりをしますが、その後は降雨だけで十分育ちます。
・土壌
ただ・・・、(゚◇゚;) セージは酸性の土壌を嫌います。
植える前に苦土石灰などで酸度を中和してから植え付けると良いです。
・摘心
6月~7月頃に、茎・枝を途中でつみ取る(摘芯)をすると、背丈を調整できます。
・水やり
水のやりすぎは注意してください。アメジストセージは過湿が続くと根腐れします。乾燥した土と直射日光を好みます。
土が乾燥したら水やりをする程度で育ちます。
・増やし方
挿し木で増やせます。
夏前の3~5月か、夏後の9~10月が挿し木の適期です。
茎の先端を切り取って土が乾かないよう水やりをして、2~3週間で発根します。
簡単にできます!
・紫色の萼(がく)
8月下旬頃~11月、紫色のガクが枝の先に付きます。
・花期
秋の日差しが短くなる頃に花が咲き出します。
花は紫色の萼(がく)から伸びるように出てきます。
・花後
11月になると葉っぱが黄色くなり枯れていきます。
花後は、切り戻し(剪定)をします。
根元から15cmから20cm程度を残してバッサリと切ります。
来年また咲かせる手入れです。
冬になる前に行います。
・冬越し
霜に当たると地上部は枯死します。地上部が枯れても、根まで枯れていなければ冬越しができ毎年咲きます。
土が凍結しても根まで枯れていなければ、春になると新芽が出てきます。
・植え替え
アメジストセージは、生育旺盛で根詰まりを起こしやすいです。
(※狭い場所や鉢植えの場合は、毎年植え替えを行います。)
植え替え(植え付け)時期は、園芸雑誌によると春と秋になっているのですが、成長前の春先をおすすめします。
紫色の花が咲くアメジストセージ
アメジストセージの基本種は「白い花」ですが、「紫色の花」が咲く品種も近年よくお見かけします。
(写真:紫色の花が咲くアメジストセージ )
アメジストセージの呼び名・別名
アメジストセージの原産地は、メキシコ・中央アメリカです。「メキシカンセージ」という名でも流通しています。
(※アメジストの名前は、宝石「紫水晶(Amethyst)を思わせるところからその名に由来しています。)
アメジストセージの香り
アメジストセージはハーブの仲間です。
(ツンっとした刺激的な香りはしません)
葉っぱから、ほのかにミントに似たさわやかな香りが漂います。
アメジストセージが枯れた・・・、茂り過ぎて手におえない・・・、道路に面して通行する人のじゃまになっている・・・、斜面に植えて手入れができない・・・、などなどお困りではないですか?。
山崎造園は、エクステリア(外構工事)・ガーデニング・造園の設計・施工を行っています。
お庭のリフォームから、土壌改良、庭木移植、空き地などの除草作業・草刈り、
施肥やり・薬剤散布、庭木・生垣の剪定(植木の手入れ)まで承っております。
アメジストセージ(メキシカンブッシュセージ)が一面に咲く花畑の植栽・手入れ・管理なども、お気軽にご相談ください。
アメジストセージ(メキシカンセージ)
花後の手入れ
2018.11.02
アメジストセージも11月に入ると、紫色の萼(がく)も白っぽくなり、そろそろ終わりに近づいてきました。
これから葉っぱがどんどん黄色くなります。
・花後の手入れ
花が終わったら、切り戻し(剪定)をします。
山崎造園のブログ「花後のアメジストセージ(サルビアレウカンサ・メキシカンブッシュセージ)」の記事でも紹介しています。
Amethyst(紫水晶)色 ・ ふっわふっわの愕(ガク)
アメジストセージ(サルビアレウカンサ・メキシカンブッシュセージ)
(写真:毎年この時期になると同じ場所に咲く「アメジストセージ」)
2016.10.06
公園の歩道、レンガのアプローチと緑にアメジストセージの「アメジスト色(紫水晶)」が映えてます。
紫色の部分は愕(ガク)です。
ベルベットのように柔らかい手触りで、(ノ*゚▽゚)ノ 例えるなら高級毛布のような ふんわりっ柔らかくて、中はパフっパフっ とした感じです。
9月~11月 宍粟市周辺の見どころ
宍粟市は兵庫県中西部に位置し、地域の人々により守り育てられている“豊かな自然”や、 四季折々の花が咲き誇る“花の名所”が各地にあります。 是非宍粟市に訪れてください。
自然の松林に囲まれた園内
兵庫県立フラワーセンター
9月中旬からは、深い紫でベロアのような質感が特徴のアメジストセージといった秋の草花が見頃を迎え、園内を彩ります。夏はサルビア、マリーゴールド、秋はキク、冬はビオラやハナナなど、季節毎に花壇に植えられる草花の数は年間60万株に及びます。
・ サルビア レウカンサ
・
別名 メキシカンブッシュセージ
・
時期 8月中旬~11月下旬
・ 詳しくは→サルビア レウカンサ
(兵庫県立フラワーセンターのホームページ)
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