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冬に咲く花、生垣・庭木 サザンカ(山茶花)
(写真:サザンカ(山茶花)の庭)
♪ さざんか ♬ さざんか ♪ 咲いた道~ ♫
童謡の「たきび」の歌詞にも登場する、冬の花木「サザンカ(山茶花)」です。
サザンカはツバキ科の日本固有種
サザンカもツバキも日本文化に欠かすことができない日本原産種です。海外でも人気が高く日本から渡ったサザンカをもとに品種改良が盛んに行われています。
サザンカの樹高は10m未満の常緑性小高木ですが、樹齢100年を超える10m以上の巨木が、四国や西日本南部、中部地方などで発見されています。
似ている花、サザンカ(山茶花)とツバキ(椿)
見分け方・違い
サザンカもツバキも同じ「ツバキ科」で、似た花を付けます。
一目で見分けるには、やはり花の散り方(落ち方)を見ます (*´∀`*)。
花ごと落ちていればツバキ、花びらが散っていれば、それはサザンカ(山茶花)です!
ツバキ(椿)は、雄しべや花弁の下部の根元が合生(ごうせい)して筒状になっています。
サザンカ(山茶花)の花は平開 していて、雄しべの先が放射状に広がっているのが特徴です。
サザンカとツバキは種類が豊富で花姿だけではなかなか見分けが難しいほど似ていますが、花の散り方が違います。
ツバキは根元がつながっていて花ごと落ちますが、サザンカは根元が軽く合生(ごうせい)しているだけですので花びらがバラバラに散ります。
ツバキの葉っぱは、葉のふちのギザギザ(鋸歯、きょし)が浅いですが、サザンカの葉っぱは、鋸歯(きょし)が深くギザギザが目立ちます。
サザンカの園芸品種
サザンカ(山茶花)は、花の咲く時期・花姿・特徴によって「サザンカ系」「カンツバキ系」「ハルサザンカ系」に分けられ、園芸上では3つの園芸品種群として扱われています。
開花時期:10月~12月
サザンカ系 園芸品種 群
(葉はやや小さめです。)
自生種に近い性質を持つサザンカの園芸品種で、晩秋から冬に花を咲かせる早咲き種です。
樹形は自生種に似ていて、多くは立ち性(たちせい)です。
開花時期:11月~2月
カンツバキ系 園芸品種 群
(寒椿の葉はやや大きめです。)
カンツバキ系の園芸品種は、秋から冬に花を咲かせます。ツバキという名が付いていますが園芸上はサザンカに分類される寒咲き種です。
一般的にカンツバキ(寒椿)系は、丈が低めで樹形が横張り(横に広がる性質)ですが、立ち性のカンツバキも多々ありますので、樹形は一概ではないようです。
開花時期:12月~4月
ハルサザンカ系 園芸品種 群
(春山茶花)
サザンカ(山茶花)とヤブツバキ(薮椿)の自然交雑種です。開花期が遅く、冬から初春にかけて(桜が咲く4月頃)まで咲くものまであります。
花姿はサザンカに近いものが多く、樹形も立ち性から横張り性があり、ツバキとサザンカの互いの性質を持っています。
(写真:サザンカ(山茶花)、12月頃が一番の開花期です)
サザンカの植栽
サザンカは、成長は遅いですが大木になります。
庭木として『1本仕立て』で植えたり、道路に面した植え込みは『玉つくり』にしたり、
複数本を並べて『生垣』風に刈り込むこともできます。植栽用途それぞれに適した品種が異なります。
咲く時期や花姿、葉の大きさなど、樹高や植える場所を考慮して種類を選びます。
サザンカもツバキも種類が豊富で、何系なのか見ただけでは判断基準が専門家でも難しいと言われていますが、樹形が立ち性か横張り性かで仕立て方(手入れの仕方)も変わってきます。
どんなイメージで育てたいかなど、植える場所、日当たりなど小さなことからでもご相談ください。 気候や環境、その土地にあったご提案をさせていただきます。
植え付け
山茶花を苗から育てる際は、3~4月、9~10月頃が植え付けの適期です。
サザンカ(山茶花)の花色・花姿
サザンカは古く江戸時代から沢山の園芸品種が生まれ、その基(もと)になっているは、野生サザンカで白花です。
サザンカが園芸植物として利用されるようになってからは、少なくとも350年が経過しており、その数は現在300品種に達する
(参照:京農工大学調べ サザンカ より引用)
近年はピンクや赤の単色だけではなく、斑が入っているものやグラデーションになったものなど洋風のお庭にも合うバラのような華やかさがあります。
花姿も一重咲き・八重咲きや千重咲きなど種類が豊富です。
サザンカ(山茶花)は古くから庭園樹として利用され日本人に親しまれている花木です。
晩秋から初春に咲くものまであり、花が少ない冬の季節に彩りを与えてくれます。
サザンカの香り
サザンカ(山茶花)の花には香りがあります。ツバキの花に香りはありません。
サザンカが咲く頃に降る長雨
日本には一年間に4回、季節の変わり目に降る長雨があります。
春~夏に降る長雨を「梅雨(つゆ)」、
夏~秋に降る長雨は「秋雨(あきさめ)」、冬~春に降る長雨は菜種梅雨(なたねづゆ)といい、
サザンカが咲く頃(秋~冬)に降る長雨を「山茶花梅雨(さざんかづゆ)」といいます。
冬の花・サザンカ
サザンカ(山茶花)は他の植物よりも耐寒性がありますが、ツバキよりも寒さに弱いです。
冬の風に直接当たらないような場所で育てるようにします。
真冬に咲いているサザンカは、カンツバキ(寒椿)系かハルサザンカ(春山茶花雪)系です。
雪が積もった景色で見るサザンカはとても風情がありますが、雪がなんにちも降り続く地方や大量の積雪があるところでは冬囲いをするなど、防寒対策を行います。
(※サザンカは一年を通して葉を付けている常緑樹ですが、寒さの厳しい地域では落葉することがあります。)
サザンカの散り姿
(写真:サザンカの花びらじゅうたん)
地面に散った花びらと咲いている花を同時に見れるこの時期のサザンカが一番絵になるという園芸愛好家の方も多いです。
サザンカの自然樹形
サザンカ(山茶花)は、新しく伸びた枝の先端や葉の脇に花をつけます。 放っておくと、花の位置が年々 少しずつ高くなっていきます。
自然樹形を保ちながらも剪定で花の咲く位置を調節していきます。
サザンカ(山茶花)は、成長は遅いですが大木になります、年々枝が混み合ってきます。
木の内側まで日が入らなくなると風通しも悪くなり、 病気や害虫が発生しやすくなります。
高所作業の手入れにお困りの際は是非お声掛けください。
高所作業車を使った高木の剪定やクレーンを使った斜面での作業、民家に近接した狭い場所での剪定(手入れ)にも対応しております。
山崎造園では、庭木(植木・生垣)の剪定・手入れはもちろん、造園設計・施工、生垣の設置・撤去など植え替え、建物周辺のエクステリア(外構)工事、
伐採・移植工事、記念樹の植栽、公共事業(公共施設周辺緑地等)における造園土木工事や道路・河川等の緑化整備も行っております。
サザンカが枯れてきた・・・、枝がひょろひょろで葉っぱが少ない・・・、花付きが悪い・・・、葉が粉をふいたように白くなっていく・・・、サザンカの葉が変形しているようなら「もち病」かもしれません。
病害虫が発生しても諦めないでください。樹勢の低下によるものは手入れ次第で回復できることが多くあります。すでに大量の害虫が発生し退治がおいつかないような場合は、薬剤を使った害虫駆除にも対応しております。他の樹木に影響がないように工夫し周辺環境に配慮して行います。
これからサザンカ(山茶花)を植えたい、石垣や竹垣と組み合わせたサザンカの生垣(垣根)を作りたい、サザンカの仕立て方、高さや幅、工事の方法についてなど小さな事でもお気軽にご相談下さい。伐採と伐根(ばっこん)・移植工事、補修工事も行っております。
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兵庫県のサザンカ(山茶花)
兵庫県はサザンカ(山茶花)が多く植えられています。
サザンカの文化を辿る(たどる)と、兵庫県宝塚市、大阪池田市、愛知県稲沢市などで古くからサザンカの苗木が生産されていたという記録が残っていることからも、サザンカの気候に合う土地だったと思われます。九州や西日本西南地方で多くの古木が見つかっています。
サザンカが多い地域は緑化事業でサザンカを栽培しているところもあり、公園や広場、公民館、自治会が管理する神社や墓地等の公共の場所(公共施設)での植栽に、サザンカ等の樹木苗が配布されているそうです。
我が宍粟市に隣接する揖保郡太子町は「さざんか」が町木に選定(昭和51年4月1日)されているほか、姫路市では記念樹を希望する市民の方々にカシ、サザンカ(山茶花)またはサツキの苗木が配られています。(1世帯で1本)
- 平成30年現在 -
12月の宍粟市周辺の見どころ
宍粟市は兵庫県中西部に位置し、地域の人々により守り育てられている“豊かな自然”や、四季折々の花が咲き誇る“花の名所”が各地にあります。 宍粟市周辺のおすすめ観賞スポットにも是非訪れてください。
聖徳太子ゆかりの寺・斑鳩寺(いかるがでら)
樹齢350年以上のサザンカ
揖保郡太子町の斑鳩寺(いかるがでら)の旧保性院(斑鳩寺庫裡)の庭に、こぶだらけの古木の風格を漂わせた樹齢350年以上のサザンカが2本あります。
庭の中と建物の入り口側です。高さは3メートル程で大きくはありませんが見事な幹のサザンカです。一本は一重のサザンカ、もう一本は二重のサザンカです。昭和56年に町指定天然記念物に指定されています。
・ 場所 兵庫県揖保郡太子町鵤 「斑鳩寺」(新西国三十三箇所第32番札所)
・ 見頃 11月中旬~1月上旬
・ 詳しくは→斑鳩寺のさざんか〔町指定文化財]
(太子町 のホームページへ)
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