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バラの枝にできたこぶ
薔薇(バラ)の病気?!、癌腫(がんしゅ)??カルス?
つるバラを複数育てている個人邸のお庭です。
ご相談の状況
「去年あたりからバラの枝に丸く膨らんだコブの様なものがぼこぼこ出てきます。こぶの数はだんだん増えていきます。
春から夏は、花も咲きました。枯れていくような様子ではないのですが、こぶがやや大きくなっていくようにも思います。こぶが付いた枝をカットするにもどうしたらいいのか…。」
というご相談でした。
お話しをお聞きした時は 根頭がん腫病 のように思えましたが、状況を見にお伺いしたところ、このバラは野生種のつるバラで、枝の節々(とくに古枝に)、硬い ごつごつ した「こぶ」が付いていました。
枝や葉は枯れそうなダメージを受けている感じではなく、すぐ側に植わっている別の株に「こぶ」が移っている(繁殖している)といった様子もありませんでした。
根こぶ病 を心配されている奥様のご希望で土を掘ってみたのですが、根にコブ (癌腫、腫瘍)は出来ていませんでした。
ごぶが発生した原因は恐らく…
つるバラの手入れ・誘引
つるバラをフェンスなどに止めるとき、針金や紐(ひも)でキツく縛ると、枝が成長とともに次第に食い込んでしまうことがあります。縛っているその枝から先に栄養分を運べなくなり、養分の通り道が「こぶ」のように膨れることがあります。
こぶが多く集まっている箇所を見つけました。
針金やビニールの紐など、誘引にご苦労された痕跡がありますね。
まずは誘引をやり直してみましょう!
対処方法としては、枝を締めている(止めている針金など)は取り外し、誘引をやり直してみましょう。
柔らかい天然素材の紐を使うなど、成長に優しい誘引にします。
こぶは可能な限り取り除き、コブを切り取ったところには雑菌が入らない様に薬剤を塗りました。誘引もやり直し、こぶがたくさん出来ている枝や古い枝、枯れている枝や細枝を切除しました。
今回は、根頭がん腫病(こんとうがんしゅびょう)や 根こぶ病 という判断に至らなく・・・、こぶを切除して成長の様子を見ていくことにしましたが、もし・・・、誘引のために(針金を使って)縛ったことで出来た傷に病原菌が侵入して発病したコブだとしたらこれは「癌腫病(がんしゅびょう)」の可能性もあります。癌腫病はコブの部分からやがて腐っていきます。癌腫病になった枝は切除し、切除した切り口には癒合剤を塗って広がりを防ぎます。
バラは、枝を切ることによって新芽が伸びて花をつけていきます。新たな枝にまた「こぶ」が発生するようでも諦めずに、根気よくコブを取り続けてください。
根頭癌腫病・こぶ病
根の株元に大きなコブが生じる「根頭癌腫病(こんとう がんしゅ病)」は、 植物にできる腫瘍(しゅよう)の一種で、土壌で繁殖する細菌性の病原菌です。
見ただけでは判断が難しく、土を掘り返し、根に丸いコブができていたら根こぶ病(根頭癌腫病)です。
発生初期はコブにやや弾力があり、株は急激に枯れることはありませんが、瘤が大きくなると栄養を取られ、生育が悪くなり枯れていきます。
枝の途中にこぶが出来た場合、こぶができた枝だけが極端に生育が悪いようで したら(細くて力の無い枝になっている場合)、その枝を切除することで復活 することもあります。
小さなコブの場合、ごぶをえぐり取ることで回復することもあります。 (コブは「削る」のではなく、くり抜くようにして取り除きます)
地上部の被害が激しい場合は、病原菌がいるこぶを土中に残さないように株を根ごと処分します。病原菌が発生した場所に別の植物を植えると再発することがありますので、周囲の土も取り除き伝染を防ぎます。
バラの手入れでお困りのことがありましたらお気軽にご相談下さい!
つるバラ パーゴラの設置
パーゴラは、カフェやレストランのテラス席などにも見られる “つる性の植物”を絡ませるように設置する格子状の棚です。
隣地からの視線止めと、バラの誘引を兼ねた中庭の施工例です。
バラのあるお庭づくり
つるバラの手入れ・剪定
つるバラは、春に花をたくさん咲かせたあとは枝を伸ばす性質があります。
フェンスやトレリス・壁面などに枝を誘引したり、 アーチやパーゴラ風の“屋外屋根”に絡めて立体的なガーデンを楽しむことができます。
剪定せず放置すると、風通しが悪くなり病気が発生しやすくなりますので、剪定をしていきましょう。
剪定は、冬季の間(12月~1月頃)が誘引するのに最適な時期です。長く伸びたつると枯れ枝もカットします。 2月を過ぎると新芽が生育し始め、その頃に剪定してしまうと枝先の芽が傷んでしまいます。
バラの種類によって一概には言えませんが、ツルバラのシュートは、3年~4年もすると花つきが悪くなりますので、古枝はできるだけ切り、誘引は太い枝よりも、細めの枝の方を巻きつけていきます。
薬剤散布・黒点病 予防
黒点病(黒星病)は、葉に感染します。
葉に、淡い色合いの茶色(ベージュのような淡褐色(たんかっしょく)や黒色のしみ状の斑点が生じ、斑点がだんだん大きく広がっていくと、やがて葉は黄色く変色し落葉します。
「黒点病」対策のご依頼も多く寄せられます。黒点病は葉に感染します。黒点病を予防するには、葉の裏へも薬剤をかけることがポイントです。
バラの薬剤にはたくさんの種類があります。黒点病・ウドンコ病などの殺菌剤と殺虫剤を数種類あわせてまくこともできます。
山崎造園では、庭木の剪定はもちろん、バラの植え替えや、つるバラの誘引、「アーチ仕立て」にしたり、壁面にいっぱいに這わせるなど、 ワイヤー張り(壁面での針金引き作業)も行っております。バラの冬季剪定、薬剤散布作業についてもお気軽にご相談ください。
主要地域 :造園工事、お庭のリフォームも対応いたします!
兵庫県宍粟市内(一宮町、山崎町、千種町、波賀町)、姫路市、たつの市、揖保郡、佐用郡、神崎郡、朝来市、福崎町、他
高砂市、加古川市、太子町、相生市、赤穂市、加西市、小野市、加東市、三木市、西脇市、明石市、播磨町、稲美町、市川町、神戸市、他 近畿周辺 )
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